前世紀は生きていた!

劇場公開日:

解説

若い探険家が、小舟でコモロ群島に上陸し、大コモロ島の珍奇な風物を携行したキャメラに記録した--という型式で、コモロ群島の特異な動・植物や原住民の生態をキャメラに収めた長篇記録映画。製作はアルフレド・バルドーニ、監督はアントニオ・ネディアーニ、撮影はフルヴィオ・テスティ、アントニオ・スキアヴィノット、マリノ・マヌンツァの三名、音楽はアルベリコ・ヴィタリーニが担当した。

1955年製作/イタリア
原題:Gran Comora
配給:映配
劇場公開日:1956年3月27日

ストーリー

コモロ群島はマダガスカル島の北西、アフリカ大陸から東のインド洋上にある。大コモロ島、ジョハナ島、モヒラ島、マヨット島の四つの火山質の主島と、附近に点在する数個の珊瑚礁から成り全人口は約十七万人。熱帯海洋性気候で雨量多く、霧も多くて全般に熱帯性植物が茂っているが、大コモロ島には他の三島にみられない特異な動・植物がある。この島が有名になったのは、中世代に生棲していたといわれる硬鱗類の怪魚シーラカンスが、近くのモザムビク海峡で発見され、さらにキツネ猿、マングース、センザンコウ、アフリカ・タテガミトカゲ、象亀など、大陸性の動物が生棲するほか、爬虫類の子孫ともいうべきものが生存しているからである。附近の海中にもシーラカンスを始めミノカサゴ、ニジハゼなど珍奇な魚族が多い。島の住民は牧畜を行う一方、米砂糖、キビ、棉などを裁培している。彼等は紀元前四世紀頃この島に移住し、混血した諸民族の子孫で、類黒人種だがアフリカ黒人ほど黒くなく、容貌は南方人種に酷似している。住民はいまだに原始的な生活様式を守り続けており、コモロ郡島は一九四九年以来、フランス自治領として現在に至っている。

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