水田地帯

劇場公開日

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解説

北伊ポー河流域の稲作地帯を舞台に、出稼ぎ女の様々な生態を通して愛の葛藤を描く異色篇である。アルド・デ・ベネデッティの脚色から新人ラファエロ・マタラッツォが監督。撮影は「侵略者」のルチアーノ・トラザッティ、音楽は「失われた大陸」のフランチェスコ・ラヴァニーノ。主演は「赤い砦」の新人エルザ・マルティネッリ、「アンリエットの巴里祭」のミシェル・オークレール、他にフォルコ・ルリ、リック・バッタリア、ヴィヴィ・ジョイなど。

1956年製作/イタリア
原題:La Risaia
配給:イタリフィルム=新外映

ストーリー

広漠たる北伊ポー河流城の水田地帯。刈入れの季節となると、イタリア各地から出稼ぎ女の集団がやってくる。四十をすぎたピエトロ(フォルコ・ルリ)は稲刈り女達の周旋をしている無口な人づき合いの少い男。ある日、エレナ・フォルティ(エルザ・マルティネッリ)という、お嬢さん風の美しい娘の姿に驚くが当惑げな様子でもあった。ピエトロは家に帰っても心の動揺を妻アデーレにも隠せない。彼女との結婚は単なる利害関係であり、愛もなければ子供もいない冷たい仲。陰気なアデーレは愛情の総てを甥のマリオ(ミシェル・オークレール)に注いでいたが、彼は怠け者で不良だった。ピエトロはミラノへ行き、病院でエレナの母親に再会。二十年前、二人は婚約していたが、ピエトロの父の反対と策動で別れた。しかし愛の結果としてエレナが生れていたのであった。水田地帯に戻ったピエトロは娘エレナに近づこうとしたが、何も知らぬエレナは彼の態度をいぶかるばかり。エレナに言い寄る男達の中で、彼女の愛をかち得たのは若い機械工ジャンニ(リック・バッタリア)だった。ある時、宿舎の火事で危うかったエレナはピエトロの働きで救われ、彼はこの機会に秘密を打ち明けようとしたが、勇気が出ず駄目だった。偶然エレナを知ったマリオが彼女を追い廻すようになってから、彼とピエトロの間には烈しい憎悪が生じる。ある日、マリオが空家にエレナを誘い出した処にジャンニが現われ激しい格闘となる。ジャンニの一撃で床に倒れたマリオは絶命。その場に現われたピエトロは、自分の娘に対する責めを償うため、殺人の罪を着ようと決心し、エレナに一切を打明けた。エレナは父親に思い止まらせようとしたが、ピエトロの決意は固い。彼は恋人達を去らせた後、警察に電話する--甥を殺しました。逮捕に来て下さい。

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