暁の出撃(1955)
劇場公開日:1955年10月4日
解説
ハロルド・ブリックヒルの小説とギブスン大佐の報告書に基いてマイケル・アンダーソンが一九五五年に監督した航空戦記映画。脚本は「邪魔者は殺せ」のR・C・シェリフである。「ジャングルの決闘」のアーウィン・ヒリヤーが撮影を担当、「ワルツ・タイム」のレイトン・ルーカスが作曲し、「ジャングルの決闘」のルイス・レヴィが音楽監督に当った。出演者は「豪族の砦」のリチャード・トッド、「卑怯者」のマイケル・レッドグレーヴ以下、「老兵は死なず」のアースラ・ジーンズ、「脱走兵」のデレク・ファー、「渓谷の騎士」のベイジル・シドニー、チャールズ・カーソン、パトリック・バール、コリン・タプリーなど。
1955年製作/124分/イギリス
原題または英題:The Dam Busters
配給:BCFC=コロムビア
劇場公開日:1955年10月4日
ストーリー
第二次大戦中、ドイツ軍の空襲に悩まされていたイギリスのヴィッカース兵器会社技師バーンズ・ウォリス博士(マイケル・レッドグレーヴ)は、新たにドイツ国内のダムを爆撃によって破撃し、停電と洪水によって敵戦力の根源地ルールエ業地帯の活動を一挙に停止させてしまおうと考えた。しかしそのためには三十トンの爆弾を必要とし、その重量に耐える爆撃機は目下造られていない。そこで五トン爆弾をダムに密着させ、爆発させることを考えたが、実験の後、彼は六十フィートの低空から爆弾を水面に跳躍させて、そのバウンドを利用してダムの壁を破壊するという方法を考えた。投下地点は目標から六百ヤード、高度計も爆撃照準もきかない。ほとんど不可能な事態だった。ところがこの計画に参加していた爆撃隊長ギブスン大佐(リチャード・トッド)は、ミュージカル・ショウのスポットからヒントを得、機首と腹部に二つのライトをつけ、所定の距離の地点で二つのライトがあうようにすれば、低空で爆撃照準を行うことができると考えついた。かくして準備ととのった特別爆撃隊は、十九機編成でギブスン大佐指揮下に目標のダムめがけて突入した。一機一発、非常に困難な、危機な攻撃である。そして、冷静さと大胆さを必要とする仕事だった。しかし、ギブスン大佐の優れた腕前は、ダムの壁を完全に破壊した。ドイツの軍需エ業の機能を停止させたほど、その戦果は大きかったけれど、犠牲もまた小さくはなかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイケル・アンダーソン
- 脚本
- R・C・シェリフ
- 原作
- ギブソン大佐
- 製作
- ロバート・クラーク
- 撮影
- アーウィン・ヒリヤー
- 美術
- ロバート・ジョーンズ
- 音楽監督
- ルイス・レビ
- 録音
- レスリー・ハモンド
- 編集
- リチャード・ベスト
- ヘアメイク
- ヒルダ・フォックス
- 作曲
- レイトン・ルーカス
- 特殊効果
- ギルバート・テイラー
-
Wing Commander Gyu Gibsonリチャード・トッド
-
Doctor B. N. Wallisマイケル・レッドグレーブ
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Mrs. Wallisウルスラ・ジーンズ
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Air Chief Marshall Sir Arthur Haaisベイジル・シドニー
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Capt. Jos. Summersパトリック・バール
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Cochraneアーネスト・クラーク
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Group Capt. J. N. H. Whitworthデレク・ファー
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Doctorチャールズ・カーソン
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Sir David Pyeスタンリー・ヴァン・ビアズ
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Doctor W. H. Glanvilleコリン・タプリー
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Committee Membersフレデリック・レイスター
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Committee Membersエリック・メシター
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Committee Membersレイドマン・ブラウン
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Official National Physical Laboratoryレイモンド・ハントレー
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Official Ministry of Aircraft Productionヒュー・マニング
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Observers at Trialsエドウイン・スタイルズ
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Observers at Trialsヒュー・モキシー
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R. A. F. Officer at Trialsアンソニー・ショウ
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Farmerローレンス・ネイスミス
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Group Signal Officerハロルド・シドンズ
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B. B. C. Announcerフランク・フィリップス
受賞歴
第28回 アカデミー賞(1956年)
ノミネート
特殊効果賞 |
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