大勝利

劇場公開日:

解説

ミヒャエル・モーアの原作を「ジャングルの魔女」のエルンスト・フォン・ザロモンが脚色、「〇八/一五」のパウル・マイが監督した戦時挿話。撮影はクルト・ハッセ、音楽はノルバート・シュルツェが担当した。出演は「怪人マブゼの挑戦」のゲルト・フレーベ、「武器の報酬」のヘルムート・シュミット、「〇八/一五」のペーター・カルステン、インゲボルク・シェーナー、クラウスユルゲン・ヴィソウなど。

1955年製作/西ドイツ
原題または英題:Saldatensender Calais
配給:グランドナショナル
劇場公開日:1965年6月16日

ストーリー

一九四四年独軍占領下のパリ。独海軍大尉マルデン(クラウスユルゲン・ヴィソウ)は新型機雷を発明した気鋭の軍人だったが、仏人マドレーヌという恋人のあることと彼の弟ウェルナーが大戦前イギリスに移住、現在はカレー放送局員であることから、ゲシュタポ隊長アルブレヒトから睨まれていた。スパイ容疑である。また彼はゲシュタポで事務員をしている幼ななじみのアンネ(インゲボルク・シェーナー)に想いを寄せられていた。ある日、マドレーヌは仏レジスタンス要員に脅迫されてマルデンを呼びだし、そこでウェルナーと再会した。弟は例の秘密機雷の設計図を望んだがもちろん拒絶した。だが大尉が弟と密会した事実はアルブレヒトを怒らせて、逮捕されてしまったがアンネの努力で釈放された。この頃、米軍の先鋒部隊がパリ郊外に達した。あせったアルブレヒトは大尉と、彼の親友ルーディまでもスパイの嫌疑で捕えてしまった。これをしったカレー放送局長(ゲルト・フレーベ)はウェルナーらを伴い、レジスタンス闘士たちとパリのゲシュタポ本部を襲い、二人を助けた上アルブレヒトを殺した。放送局長は特別の計らいで二人に自由を与えた。彼等の喜びの陰で多くの人が死んだ。みんな祖国への忠誠と信じて……。

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