ベロと8人の子供達

劇場公開日:

解説

トゥリオ・デミケリが演出した仲良し八人組の子供達と、一匹の犬の児童物語で、フロレンティノ・ソリア、ペドロ・マリオ・ヘレロの共同シナリオ、ホセ・F・アグアーヨが撮影を、イシドロ・B・マイツェギイが音楽をそれぞれ担当した。出演の子供たちは殆ど素人で構成されている。一九六二年カンヌ国際青少年映画コンクール特別賞を受賞している。

1962年製作/スペイン
原題:La banda de los ocho
配給:昭映フィルム
劇場公開日:1963年10月30日

ストーリー

スペインのある町。いつものように、ニコラス爺さんの所へ学校がひけた仲良し八人組の子供達が集まる。彼等の善き理解者である。或る日、八人の集合地の海の見える空地に一匹の立派な犬がやって来た。「ルセロ」という金星という意味の名をつけ、洗礼をしてやった。ルセロは仲間の喧嘩に加勢するし、皆の人気の的である。でも、だれの家も飼うことは許してくれず、仕方ないので空地に飼うことにした。そんなある朝、ルセロは犬殺しに捕ってしまい、子供達は必死で助けてくれるよう頼んだが、犬は連れ去られてしまった。明日までに、一二〇ペセタの保釈金を集めなければ、犬は助けてもらえない。だが大人達はニコラス爺さんを除いて、誰も相手にしてくれない。皆で「宝物」を売って、やっと一二〇ペセタをつくって市役所に行くが、二〇〇ペセタに値上りしていた。それにニコラス爺さんの死の知らせをうけて悲しみは二倍になった。そして、どうしてもルセロを助けようと決心、犬の収容所に忍び込むことを決めた。でも、他の犬まで助けたため、大騒ぎとなり、皆捕まってしまうが、子供達の犬を思う優しい心に大人達もそっと門を開け、皆逃がしてやった。夜の道を八人の子供達とルセロは力一杯走って行った。

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