潜水艦U153

劇場公開日:

解説

事実に基いて書いたジョン・マンチップ・ホワイトの戯曲を彼自身とヒュー・ウッドハウス、製作のバートラン・オストラーが脚色、TV演出家C・ペニントン・リチャーズが監督した海戦もの。撮影はスタン・ペーヴィ、音楽はクリフトン・パーカー。出演はジェームズ・ロバートソン・ジャスティス、ローレンス・ペイン、エドワード・ジャッドなど。

1961年製作/イギリス
原題または英題:Decoy
配給:日本RKO
劇場公開日:1963年3月29日

ストーリー

第二次大戦。連合軍はドイツ潜水艦、特におおかみ艦隊と称する潜水艦に甚大な被害をうけていた。ある日その隊に属するU153号が英駆逐艦を撃沈した時、自らも爆雷をうけて捕獲され、ポーツマス軍港に曳行された。主な故障は浮上タンクだけで暗号書も航海日誌もそっくり英軍の手に入った。作戦部のレンバート少将(ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス)はU153号を利用して一挙におおかみ艦隊を捕捉する作戦をたてたが、あまりに無謀な作戦に部下は反対した。だが少将は乗組員を選抜し、腹心のタールトン少佐(エドワード・ジャッド)を艦長に任命した。修理なって出航したU153号は、哨戒する連合軍の目を逃れてドイツ司令部へ無電で連絡した。だが再びエンジンの歯車が故障した。浮上して溶接すれば修理できるかもしれなしというフィッジェラルドに、シートン副長(ローレンス・ペイン)は危険を強調して反対したがタールトンは浮上を命じた。遅れを取戻すため、U153号は月夜にも海上航行して、所定の時間通りに集合地点に到着した。おおかみ艦隊の司令シェフラー中佐から攻撃要領の指示をうけたタールトンは、すぐ英国の対潜艦艇隊に詳細を打電したが、シェフラーに傍受されて、正体を見破られ、水中で攻撃された。安全だと見究めて浮上したU153号は今度は英フリゲート艦の爆雷攻撃を受け、全員海中に飛込んだ。乗組員はフリゲート艦に収容され、この海戦でおおかみ艦隊は撃滅されたのである。

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