暴力行為(1959)

解説

メキシコで起った事実に基づいたP・B・メルキュールの小説を、監督のホセ・マリア・フォルケがA・サストレと共同で脚色し演出したアクション・ドラマ。撮影はアントニオ・バレステロス、音楽はミギュエル・アシンス・アルボが担当。出演者は、リチャルド・モルセ、メーベル・カー、アドルフォ・マルシリャチ、ラファエル・L・カルボなど。

1959年製作/スペイン
原題:Act of Violence Un Hecho Violent

ストーリー

クリント(リチャルド・モルセ)とカティ(メーベル・カー)の二人は、ハネムーンのドライブ旅行へと出発した。だが、目的地の貸別荘に着く早々、妻のカティが腹痛を訴え始め、スケジュールは最初から狂い出した。附近には人家もなく、困ったクリントは町へ薬を買いに出た。その途中、彼は若者の一団に襲われ金と車をうばわれた上、路上に放り出されてしまった。やっとのことで町にたどりついた彼は、薬屋を訪れたが文無しでは買うことが出来ず仕方なしに拳銃を持っているふりをして薬を手に入れた。ところが、店を出たとたんに“強盗だ”と叫ぶ主人の声でかけつけた警官に逮捕された。クリントの裁判は最初から誤解の上に立って進められ、拳銃による脅迫並びに強盗と誤審され重労働九年の刑を宣告された。重罪人ばかりの居る白雲刑務所へ送られたクリントには、言語を絶する苦役と迫害が待ちかまえていた。ある者は飢渇にさいなまされ、ある者はサボタージュの名のもとに容赦なく銃殺された。たえかねたクリントは脱走をはかった。だが、たちまち追手に引きもどされた。この件以来、所長のクラルク(アドルフォ・マルシリャチ)は彼に事あるごとにリンチを加えた。いよいよ自由に憧れたクリントは再度脱走を計画。星をたよりに走りつづけた彼は、成功したという安緒と疲れからいつの間にかねむりに落ちた。だが眼がさめた時には、すでに監視人たちにとりまかれていた。怒った所長の拷問にクリントは、ただ死を待つばかりだった。その時突然クリントの無罪証明が舞い込んだのだ。夫を信じてゆるがぬ妻カティの愛情のたまものだった。

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