恋の体温計は40度

劇場公開日:

解説

ドクター・シリーズで知られているリチャード・ゴードンの小説『恋する医者』を、ニコラス・フィップスが脚色、ラルフ・トーマスが監督したコメディ。撮影はアーネスト・スチュワード、音楽はブルース・モンゴメリーが担当。出演者はマイケル・クレイグ、ヴァージニア・マスケル、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティスなど。ベティ・E・ボックス製作。

1959年製作/イギリス
原題または英題:Doctor in Love
配給:東和
劇場公開日:1962年5月8日

ストーリー

聖スイゾン病院の院長ランスロット卿(ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス)は、医学界の権威者として尊敬されているが、彼の若い弟子たちにとってはけむたい存在だった。病院内では若い医者達の頭上に、しばしば卿のかみなりが落ちた。今日も若い弟子の一人リチャード(マイケル・クレイグ)が恋の病で倒れたというので卿の怒声がとんで一騒動。おかげでリチャードの病もケロリとなおった。やがて、このランスロット卿は定年になり、リチャードも卿の紹介で開業医カーデュ博士の助手として地方へ行くことになった。この街に来たリチャードは変り者が多いのに驚いた。どんなに酔っていても綱渡りするという薬剤師、なにかにつけ鍋をかぶって抜けなくなり母親につれられて来る子供、声変りしたからと診察を受けに来る二八歳の青年等々。そのうちカーデュ先生は急用のため留守をリチャードにあずけて渡米した。リチャードは友人のトニーに応援を頼んだが、トニーは美人研究に熱中するばかり。困ったリチャードはもう一人応援をたのむことにした。ところがやって来たのは美貌の女医ニコラ(ヴァージニア・マスケル)だった。リチャードの恋愛曲線は急上昇。そこへトニーが街でみつけたキットン嬢を受付けにすえたから大変、おまけにリチャードがかつて熱をあげた看護婦までやって来た。今や恋の大混乱、折りも折、卿が急性盲腸炎になりリチャードがメスを執ることになった。この手術が機となり、恋の混線にも終止符が打たれた。リチャードとニコラはめでたく結ばれたのである。

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