「情事(1962)」を配信している動画配信サービス(VOD)
「情事(1962)」の動画配信サービス(VOD)・視聴方法をまとめてチェック!

自宅で、旅先で、移動中に…、
見放題やレンタルなどサブスクで「情事(1962)」を楽しむ方法をまとめて紹介します!
「情事(1962)」の配信サービス一覧
配信サービス | 配信状況 | 料金 | |
---|---|---|---|
| 見放題 | 月額2,189円(税込)~ | 今すぐ見る |
「情事(1962)」の配信サービス詳細
おすすめポイント
映画/ドラマ/アニメ/電子書籍を観るならU-NEXT(ユーネクスト)。名作はもちろん最新作も!豊富な作品の中からお好きな動画を見つけて、是非お楽しみください。
配信形態
見放題 / レンタル / 購入
無料期間
31日間
月額料金
月額2,189円(税込)
ダウンロード可否
可能
複数端末同時視聴
可能
※最大4台まで同時再生可能
特典
(ポイント付与等)
毎月1200ポイント付与(購入・レンタル・コミック購入・ライブ配信チケット購入・映画館で使用可能)
支払い方法
クレジットカード(Visa/Master Card/JCB/アメリカン・エキスプレス/ダイナースクラブカード)、キャリア決済(d払い/au PAY(auかんたん決済)/ソフトバンクまとめて支払い/ワイモバイルまとめて支払い)、楽天ペイ、Amazon.co.jp、Apple Account、Google Play、ギフトコード、U-NEXTカード
全作品数
340,000本
見放題作品数
300,000本
映画作品数
見放題17,700本以上/レンタル1,200以上
ドラマ作品数
見放題5,400本以上/レンタル680本以上
アニメ作品数
見放題5,800本以上/レンタル260本以上
※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。
作品紹介

解説
「さすらい(1957)」の監督ミケランジェロ・アントニオーニが自らシナリオを書き、監督して愛のうつりかわりを描いた作品。脚本は同監督の他にトニーノ・グエッラ、エリオ・バルトリーニが共同で担当している。撮影はアルド・スカヴァルダ。音楽は「太陽の誘惑」のジョヴァンニ・フスコ。出演者は「三月生れ」のガブリエレ・フェルゼッティ、新人モニカ・ヴィッティ、「狂った情事」のレア・マッサリの他、ドミニク・ブランシャール、ジェームズ・アダムス、レンツォ・リッチなど。
あらすじ
ローマの上流階級のひとり娘アンナ(レア・マッサリ)には若い建築家のサンドロ(ガブリエレ・フェルゼッティ)という恋人がある。そのサンドロは都会の頽癈と倦怠にむしばまれて、すでに芸術的な意欲を失い、アンナへの愛すらも不安定なものになっていた。アンナの不安と焦燥感は実はそこに原因があった。ある夏の終り、二人は上流階級の友人たちに招かれて、数日間、シチリア島の近くにあるエオリエ群島へヨット旅行に出かけた。アンナはその旅行に親友のクラウディァ(モニカ・ヴィッティ)をさそった。三人は何となく気まずい零囲気の中で、ヨット旅行を続けたが、とある無人島に陸したとき、突然アンナの姿が、かき消すようになくなったのである。ヨットに乗り合わせていた友人たちとともに、サンドロとクラウディアは必死にアンナを探したが、彼女の姿は沓として消えたままだった。あくる日も荒涼たる島の中を一同は手わけして探しまわったが、やはりアンナの姿はどこにも見つからなかった。事故で溺死したのだとしても、死体も見当らない。捜査は打ちきられた。しかし、サンドロとクラウディアは生きているかもしれないアンナを求めて捜索の旅に出た。アンナの失跡によって結びつけられたこの二人は、何者かにおびえるような不安の中で、だんだんとはなれ難くなって行った。情事の旅を続けながらアンナのイメージは二人の念頭から薄らいで行った。いうまでもなく、他の友人たちの間ではもうアンナの事はすっかり忘れられていた。あるパーティの夜。友人たちは当然のようにこの新しいカップルをむかえた。その夜、酔ったサンドロは見知らぬ女を抱いた。不安の一夜を明かしたクラウディアはそんなサンドロの姿を発見して絶望した。が、サンドロの方もその気持は同じだったにちがいない。サンドロは逃れ出て戸外のベンチで一人男泣きに泣いた。その肩をうしろから、おいかけてきてそっと抱いたのはクラウディアであった。
レビュー

Gustavさん
投稿日:2022-03-25
デ・シーカ、ロッセリーニ、ヴィスコンティの三大巨匠に続くイタリアの実力監督は、フェデリコ・フェリーニとミケランジェロ・アントニオーニであろう。そしてこのアントニオーニ監督の代表作がこの「情事」である。但しアントニオーニについては、「太陽はひとりぼっち」の印象から、既成の映画概念では理解できない特異な演出をする一寸変わった監督のイメージが強く、どこまで楽しめるか身構えての見学になる。そして、その予想は凡そ的中して、ストーリーの完結しないドラマの不思議な世界に身を委ねることになった。
だがそれとは別に、この映画の魅力としてカメラワークの素晴らしさがあった。話の展開が面白い訳ではない時間の流れを感じさせない、考え尽くされた画面構成の美しさがある。外交官の娘アンナのレア・マッサリ、その友人クラウディアのモニカ・ヴィッティ、そしてアンナの恋人サンドロのガブリエル・フェルゼッティの三人三様の物憂げな表情がそこに自然に溶け込んでいて、物語を追う以上に登場人物を見詰める面白さを感じた。
ヨットのバカンスの途中、ある小島でアンナの行方不明に気付いてから探し始めるクラウディアとサンドロを捉えたショットが実に巧くまた美しい。背景の自然を生かしながら二人の動きを的確に描写していく。友人を裏切るのではないかと怯えながらサンドロの要求に応えてしまうクラウディアの良心。そして心を許した後のサンドロの裏切りに変換する男と女の曖昧で脆い関係。よく見ると皮肉な話ではある。結局アンナは行方が分からずに映画は終わってしまう。
十数年前の傑作と謂われる作品だが、他の名作と違ってその良さを全面的に認めるには、まだ映画経験が足りない。しかし、カメラワークの美しく見事なことと、そのショットの巧みなモンタージュには感心してしまった。モニカ・ヴィッティとレア・マッサリの演技もいい。
1978年 6月19日 フィルムセンター
アントニオーニ監督作は、中学生の時に観た「太陽はひとりぼっち」が最初で、その後「欲望」「砂丘」「愛のめぐりあい」しか観ていない。全てを掴み切れない難物監督のひとり。1960年代の前半の時代を代表する監督のひとりだが、その時代の雰囲気を知らない世代には理解しきれないものがあるように感じる。興味深いことに、キネマ旬報のベストテンの読者票では、ベルイマンの「野いちご」フォードの「怒りの葡萄」デ・シーカの「ウンベルト・D」を押しのけてベストワンに選出されている。アラン・ドロン主演の「太陽はひとりぼっち」の公開が12月だった為もあるかも知れないが、兎に角この年にはこの二作と「夜」が同時に日本公開されて、当時の映画通に受け入れられたことは間違いない。
映画にはその時代や風俗を反映する作品と、時代を越えて普遍性をもつ作品、そして後世に漸く認められる時代を先取りした作品とに分けられるが、このアントニオーニ監督の作品は1960年代を知る意味で価値があると思われる。“愛の不毛”と呼ばれる男と女の虚無的な関係は、戦前戦中世代がある程度生活の余裕が出来て、割り切れない男女関係に関心を持てる精神的な成長過程にあったのではないだろうか。
だがそれとは別に、この映画の魅力としてカメラワークの素晴らしさがあった。話の展開が面白い訳ではない時間の流れを感じさせない、考え尽くされた画面構成の美しさがある。外交官の娘アンナのレア・マッサリ、その友人クラウディアのモニカ・ヴィッティ、そしてアンナの恋人サンドロのガブリエル・フェルゼッティの三人三様の物憂げな表情がそこに自然に溶け込んでいて、物語を追う以上に登場人物を見詰める面白さを感じた。
ヨットのバカンスの途中、ある小島でアンナの行方不明に気付いてから探し始めるクラウディアとサンドロを捉えたショットが実に巧くまた美しい。背景の自然を生かしながら二人の動きを的確に描写していく。友人を裏切るのではないかと怯えながらサンドロの要求に応えてしまうクラウディアの良心。そして心を許した後のサンドロの裏切りに変換する男と女の曖昧で脆い関係。よく見ると皮肉な話ではある。結局アンナは行方が分からずに映画は終わってしまう。
十数年前の傑作と謂われる作品だが、他の名作と違ってその良さを全面的に認めるには、まだ映画経験が足りない。しかし、カメラワークの美しく見事なことと、そのショットの巧みなモンタージュには感心してしまった。モニカ・ヴィッティとレア・マッサリの演技もいい。
1978年 6月19日 フィルムセンター
アントニオーニ監督作は、中学生の時に観た「太陽はひとりぼっち」が最初で、その後「欲望」「砂丘」「愛のめぐりあい」しか観ていない。全てを掴み切れない難物監督のひとり。1960年代の前半の時代を代表する監督のひとりだが、その時代の雰囲気を知らない世代には理解しきれないものがあるように感じる。興味深いことに、キネマ旬報のベストテンの読者票では、ベルイマンの「野いちご」フォードの「怒りの葡萄」デ・シーカの「ウンベルト・D」を押しのけてベストワンに選出されている。アラン・ドロン主演の「太陽はひとりぼっち」の公開が12月だった為もあるかも知れないが、兎に角この年にはこの二作と「夜」が同時に日本公開されて、当時の映画通に受け入れられたことは間違いない。
映画にはその時代や風俗を反映する作品と、時代を越えて普遍性をもつ作品、そして後世に漸く認められる時代を先取りした作品とに分けられるが、このアントニオーニ監督の作品は1960年代を知る意味で価値があると思われる。“愛の不毛”と呼ばれる男と女の虚無的な関係は、戦前戦中世代がある程度生活の余裕が出来て、割り切れない男女関係に関心を持てる精神的な成長過程にあったのではないだろうか。
鑑賞日:2022年3月25日 映画館で鑑賞
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