「洗脳?」橋(1959・西ドイツ) 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
洗脳?
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開戦の何年も前から、暗黒の軍国主義へと突き進んだ日本
学校でも地域でも、徹底的に上からの命令には「絶対服従」を叩きつけられ、召集令状が届くと、町をあげて万歳!と叫んで送り出す
中には、自ら入隊を希望するだけでなく、特攻隊という世界にも例を見ない異常な作戦にも❜名誉❜として参加しようとする者も
「鬼畜米兵」と教わり、天皇のために死んでいくことが国民として当然の義務であり誇りでもあると洗脳されていった多くの庶民や若者達
でもそれは日本だけじゃなく、戦争時にはどこの国も同じだったことが改めて分かる作品です
前線に行きたいと願い、それが叶わないと意気消沈するドイツの若者
去っていく者を「反逆者」「弱虫」と決めつけて嘲笑する彼等
でも砲弾が自分達めがけてとんできて、初めてやっと目を覚ます
そして早く家に帰りたいと泣き出す
しかし時既に遅く、あっけなく4んでいく
たとえ軍の記録に残っていない戦いでも、そこには尊い命の犠牲があり、母や家族の悲哀がある
それを映画にしたこの True Story は、戦争の足音が聞こえ始めた今こそ、また見るべきものなのかもしれない
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