大学は花ざかり

劇場公開日:

解説

一九五二年以来英国で活躍しているウルフ・リラ監督の日本初登場作品。ドイツ人留学生の目を通して、英国の大学生活がユーモラスに描かれている。脚本をレスリー・ブリカッセとフレデリック・ラファエルが共同して書き、撮影は「SOSタイタニック -忘れえぬ夜-」のジェフリー・アンスワース。音楽をヒューバート・クリフォードが担当している。出演するのは「出口なき犯行」のハーディ・クリューガー、「恐怖の砂」のシルヴィア・シムズ、「風は知らない」のロナルド・ルイス、エリック・バーカー、マイルス・マレスン、ニュートン・ブリック等。製作ヴィヴィアン・A・コックス。ケンブリッジ大学にロケが行われた。

1958年製作/イギリス
原題:Bachelor of Hearts
配給:東和
劇場公開日:1959年6月12日

ストーリー

ドイツ青年ウォルフ・ハウザー(ハーディ・クリューガー)は、交換留学生としてケンブリッジ大学に入学した。勝手のわからぬ彼に、美しい女子学生アン・ウェンライト(シルヴィア・シムズ)が親切にしてくれた。寮の彼の隣室にヒューゴーという学生がいた。彼は他の五人の学生とドド・クラブという奇妙なグループを作っていた。クラブの一員となることを望むウォルフは、戦争傷害者に対する寄金を募集する記念日ポピー・デイに、クラブの連中と仮装行列に参加することにした。ところがドド・クラブの連中は、ウォルフを仮装行列のいけにえにしようと企んでいた。車にのせられて町を練り歩いた後、ウォルフはクラブ員によってマクダレーヌ橋の上から、身体に油をかけられ、火をつけられて川の中に放りこまれた。だが泳ぎの巧い彼は水の中をもぐって逃れ、アンの所に行った。やがて新学期がやってきた。ドドの連中との交際も絶って、ウォルフは勉強に熱中した。そしてマードック主任教授に誘われたダンス・パーティの夜、ウォルフはアンと接吻した。その夜、門限を過ぎた女子寮にアンを送っていったウォルフは二階の窓によじのぼって彼女を室内に入れてやった。ちょうどその時、寮には奇妙な事件が起っていた。ドドの連中が女子寮の浴室にしのびこんでいたのである。女子寮の浴槽の栓をもち出すことを決議したクラブ員たちのいたずらである。警官に追われたウォルフはヒューゴーに危いところを助けられた。五月の学期末ダンス・パーティの日がきた。ところが学期中女性との交際を禁じる前会長の命令で、ドドの連中はガールフレンドをパーティにつれて行けなかった。学期は正確にいうとパーティの夜の十二時に終るのである。連中の頼みをうけて、ウォルフはクラブ員六人のガールフレンドを一人でさそって、パーティで奮闘した。アンはそんな彼を誤解しそうになった。だが十二時の鐘が鳴ると、総ては明らかになった。明けやすい五月の夜も終った朝早く、流れに浮ぶボートの上で、ウォルフとアンは頬をよせあっていた。

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