激怒(1957)

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解説

久しぶりに輸入されたメキシコ映画。半世紀前のメキシコに舞台をとって、古い政治形態が革命によって打ち倒されようとする頃、材木伐採作業員たちが自由を求めてたち上る姿を一人の主人公を中心に描いている。B・トレヴンの原作小説『吊し刑者の叛乱』をハル・クローブスが脚色し、監督はアルフレッド・B・クレベンナ。撮影にはガブリエル・フィゲロアが当っている。出演しているのは、「四角い帆」「三人の名付親」など、各国の作品に出演している国際的メキシコ・スター、ペドロ・アルメンダリス、新人アリアドナ、カルロス・ロペス・モクテスマ、アルバロ・マトゥテ、ヴィクトル・ユンコ、ティト・フンコ、イェイム・フェルナンデス等。製作ホセ・コーン。

1957年製作/メキシコ
原題:Rebellion of the Hanged

ストーリー

一九一〇年、南メキシコのインディアンの生活は貧しくみじめだった。カンディド(ペドロ・アルメンダリス)も病気の妻をかかえて、苦しんでいた。奥地のマホガニー材伐採所のドン・ガブリエルは、伐採の労働を担保にカンディドに金を貸した。しかし、これは罠だった。カンディドの妻は死んだ。金を返しても契約通りの労働を命じられた。子供達と妻の葬式をすませたカンディドは、翌日奥地に向う一行に加わった。それは不運と貧困から狩り出されたみじめな一行であった。途中カンディドの妹モデスタ(アリアドナ)が加わった。奥地のキャンプはドン・ラカシオ、ドン・フェリクス、ドン・シバロら貪欲かつ残忍な三兄弟に管理され、その下にメカ、グサノ、ピカロら屈強な監督の目が光っていた。仕事は辛かった。ある夜、ジャングルの奥から苦しげな呻き声がきこえて来た。不審がる一行に古参のセルソは、それが残忍なキャンプの掟だと教えた。働きの少い奴隷達が、夜中に木に高く吊されるのであった。ある日、虐待に耐えかねてウルバノとスカチオの二人が脱走した。しかしバスカチオは追手の銃に倒れ、ウルバノは捕った。怒り狂ったドン・ラカシオはウルバノを処刑しようとしたが、機先を制したウルバノに鋭いイバラで両眼をつぶされた。ウルバノは自分から傍らの流れに身を沈めた。ドン・ラカシオも自殺した。下流にキャンプが増設され、カンディド親子も送られた。途中で船が転覆して、子供を一人失くした。ドン・フェリクスはカンディドを脱走のかどで捕え、吊し刑にした。その上、彼は子供の耳を切り落した。それだけではなかった。モデスタにも彼の魔手がのびた。カンディドはセルソらの手で綱を切って降ろされたが、これはキャンプでは一番の大罪だった。主人の命令でモデスタを追って来たピカロは、セルソに殺された。反乱が始った。奴隷たちは武器を奪い、フェリクスたちを襲撃した。激しい闘いの後、唯一人生き残ったのはドン・フェリクスであった。数限りなく犯した悪と暴虐の呪いをうけて、彼は皆の手でジャングルで逆吊しにされた。翌日、インディアン達は自由を得て家路についた。

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