豹の爪

劇場公開日:

解説

暗黒大陸アフリカ、英領ケニヤのモンバサを舞台にウラニウム資源をめぐって展開するアクション・ドラマ。ジェームズ・イーストウッドの『豹の爪跡』を原作にリチャード・イングリッシュが脚本を書き、「白人部隊撃滅」のジョージ・マーシャルが監督した。撮影監督は「潮風のいたづら」のフレデリック・A・ヤング、音楽はハンフリー・サールが作曲「王子と踊子」のミューア・マシーソンが演奏指揮をつとめた。主演は、「怒りの刃」のコーネル・ワイルド、「六番目の男」のドナ・リード、「白鯨」のレオ・ゲン。英国きってのトランペット奏者エディ・カルヴァートが特別出演。

1957年製作/90分/イギリス
原題:Beyond Mombasa
配給:NCC=大和フィルム
劇場公開日:1957年11月19日

ストーリー

アメリカ青年マット(コーネル・ワイルド)はウラニウム鉱山の探策に当っている兄ジョージをたずねて英領東アフリカの港町リコニにやって来た。そこのホテルで彼は原住民の総督ホイト(レオ・ゲン)から兄は豹人によって殺されたと告げられた。マットはホイトの言葉の裏には何かがひそんでいると睨んだ。それからジョージの探鉱を手伝ったと名乗るロッシ(クリストファー・リー)とヘイスティングス(ロン・ランデル)という猟師にも出会った。マットはキャバレーで酒を飲んでの帰り、暗がりで突然二人のアフリカ人に襲われた。彼は逃げのびたが、意識を失い、翌朝目を覚ましてみるとホイトの姪で人類学者のアン(ドナ・リード)の部屋に寝かされていた。アンは入り込んだマットを花瓶でなぐりつけ、寝かせておいたのだった。アン、ホイト、ロッシ、マットの四人に途中からヘイスティングスを乗せたトラックは野営地に向った。そこで、ジョージに使われていた忠実な原住民ケティミ(ダン・ジャクソン)に誰がジョージを殺したかを知らせようとホイトは呼ばれた。だが彼を待っている時、ケティミは毒矢で殺された。難行軍の末マットら五人とホイトの手下の原住民達は鉱山に着いた。ホイトとロッシを入口に残し、他の者は坑道に入ったが、アンが灯を取りに戻るとロッシは殺されていた。傍のホイトはジョージやケティミを殺したのも俺だと得意気に告白した。ホイトは更に、アンにも襲いかかろうとしたが、この時近くのアラビヤ人の廃墟へ逃れていた荷役の原住民達が集り、まずホイトの手下の原住民達を殺し、ついでホイトを殺した。アンとマットはモンバサへ帰り、アンは結婚承諾書にサインするようマットに差し出すのだった。

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