街道強盗

劇場公開日:

解説

オーストリアと西ドイツの合作映画。ハリウッドのシナリオライター、「旅愁」のロバート・T・ソーレンと西ドイツの中堅監督ゲザ・フォン・ツィフラが共同で脚本を執筆、同じくチフラが監督したギャングもの。撮影はアルベルト・ベニッツ、音楽はミハエル・ヤリー。主演は「戦線の08/15」のハンス・クリスチャン・ブレッヒ、彼をめぐって「〇八/一五」のエヴァ・インゲボルグ・ショルツ、「誰が祖国を売ったか!」のシャルル・レニエなど。

1956年製作/オーストリア・西ドイツ合作
原題:Banditen der Autobahn
配給:東映=映配
劇場公開日:1957年3月1日

ストーリー

大戦後の西ドイツは度重なる自動車強盗の跳梁におびえていた。折しも、高級車めがけて追走する黒塗りのオペルと一台のオートバイ。追走した二台の車の通り過ぎた後には、座席で血まみれの男が空しく警笛を鳴らしていた。これこそ当の自動車強盗であった。検問所を通らなければ逃走できない高速道路にも拘らずギャング団の車は警察の裏をかいて消え去った。彼らは昼は一般市民になりすまし夜はギャングと化していた。一味の一人ムーラー(ウォルフガング・ヴァール)所有の五トン積み大型トラックが彼らの罠。このトラックの中にオペルとオートバイを隠し、直ぐ出せるように擬装してあるのだ。首領バラ(シャルル・レニエ)の思うままである。一方、この仕掛に気づかぬ警察は万策つき果てた末に、検問所で停止命令に違反したものは射殺するという非常手段に出た。そして非常線突破を敢行した一台の車は忽ち警察官コランスキイ(ハンス・クリスチャン・ブレッヒ)に射たれた。ハンドルを握ったまま即死した男は、免許証を忘れたためブレーキをかけなかったのだが同乗の女ベルガー(エヴァ・インゲボルグ・ショルツ)は気も動転、警察を殺人鬼と罵った。役目大事のコランスキイも、この事件では逃れがたい罪悪感に捉われたが、偶然にも酒場でベルガーの危機を救ったことから彼女と急に親密になった。が、彼は当然ながらジレンマに陥り、遂に警官を辞め自分で犯人を逮捕する決心をした。その彼に思わぬ機会が訪れた。兵隊仲間のムーラーと組んで運送業を始めたコランスキイは、意外にもムーラーがギャングの一味であると知った。ある晩、彼はトラックに忍び込み一味の帰りを待った。しかし気配を知った首領のバラは、ムーラーもろともコランスキイを殺そうとした。格闘の末、バラがトラックを駆って逃げようとする一瞬、コランスキイの拳銃が火を放つ。頭を射抜かれたバラの車はスリップして崖下へ転落、大爆発を起した。炎にあおられながら、コランスキイは安賭の念とともに、美しいベルガーの顔を思い出していた。

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スタッフ・キャスト

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