スピード無制限

解説

ウォルター・グリンウッドの原作を、往年の喜劇俳優モンティ・バンクスが監督、撮影はロバート・G・マーティンが担当した。主演はジョージ・フォームビイとフローレンス・デスモンド。

1956年製作/イギリス
原題:No Limit

ストーリー

ある寒村に住むジョージ(ジョージ・フォームビイ)は大のオートバイ狂で、母に泣きつき、祖父の貯金までくすねて自製のオートバイを持ち、マン島のTT大オート・レース大会に出かけた。島に渡る船中で彼は、レインボー・オートバイ製作所の秘書フローリイ(フローレンス・デスモンド)という女性に会った。またこの船には、やはり大会に出場するティルデスリイという選手も乗っていたが、彼はかねてフローリイに想いを寄せていた。ジョージはふとしたはずみで金も切符もなくしたが、これを見たフローリイは同情して、彼女の機転でジョージは無事上陸できた。大会の前にオートバイの試走が行われ、ジョージは新記録を出した。しかし余りスピードを出し過ぎ、試走直後倒れてしまい、もうレースには出場しないと言出した。一方ティルデスリイの一味はジョージが出場したのでは勝味はないと彼を買収、ジョージも渡りに船と承諾した。ところがジョージのスピードを知ったレインボーの社長は自分の会社のオートバイに乗せようと申出、ジョージも遂に出場の破目に追込まれた。オート・レースの当日、田舎から来た祖父やフローリイの応援でジョージは勇躍スタートについた。ティルデスリイ一味の妨害で危うく命を落しそうになるが、屈せず、ジョージは見事一位でゴールイン。同時にフローリイの愛も獲得した。

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