秘境ザンジバー

劇場公開日:

解説

「禿鷹は飛ばず」と同じくレスリー・ノーマン(「怒りの海」)が製作し、ハリー・ワット(「ユーレカの砦」)が監督した色彩蛮地映画一九五四年作品。ハリー・ワットがかいたオリジナル・ストーリーをマックス・カットーと「波止場の弾痕」のジャック・ウィッテンガムが脚色した。テクニカラーの撮影は新人ポール・ビーソン、音楽は「怒りの海」のアラン・ローソーンである。出演者は「マレー・ゲリラ戦」のアンソニー・スティール、「パンドラ」のシーラ・シム、ウィリアム・シモンズ、オルランド・マーティンス、デイヴィッド・オシーリー、ベスレヘム・スケッチ、ピーター・イリングなどである。

1954年製作/94分/イギリス
原題:West of Zanzibar
配給:BCFC=NCC
劇場公開日:1954年12月21日

ストーリー

アフリカの東海岸ケニア地方に住む原住民ガラナ族の集落は打続く日でりのために荒れ果ててしまった。酋長ウシンゴは英人狩猟監視官ボブ・ペイトン(アンソニー・スティール)のすすめをうけて丘陵地帯へ移住しようとしたが、集落の若者たちは賑やかな港町モンバサへ移りたがり、集落民の投票の結果はモンバサ移住と決った。一同は、いままでの集落に火を放ち、モンバサに新しい集落を建設した。ここは土地も肥沃であり、集落の民の生活程度もかなり向上したかのように見えた。しかし、町に住む悪徳辯護士ドーファーの手先であるダウ船の船長が象牙密猟を始め、ガラナ族の若者たちも密かに雇われて働くようになり、ウシンゴの息子アムブローズとベスレヘムもこれに加っていた。新しい集落は若者たちが金の誘惑に負けて飛出したため荒廃してきた。一方、象牙狩りはどんどん行われ、多くの象が殺されて行くのを見てボブは密猟の張本人をつきとめるため妻メリー(シーラ・シム)や子とともに旅行者を装って対岸の小島にあるザンジバーに行った。そして、ボブの姿を見て逃出した男を追い、ダウ船に逃込むのを見とどけた。船はすぐ港をはなれた。ボブはカヌーで追跡したが転覆させられて果さなかった。ボブはウシンゴとあらためて象牙密猟にでかけるガラナ族の後をつけ、奥地で数々の冒険を経たのち河に達し、象牙を満載して下ってくるダウ船を発見した。双方の間に大乱斗が始まり、ウシンゴはドーファーの手下に殺された。酋長を殺されるのを見て怒ったガラナ族の若者たちはボブ側につき、ボブはついにドーファーを捕えることができた。ガラナ族の若者たちはようやく“文明”の善悪を知り、新しい集落で自らの生活にいそしむようになった。

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