戦車を駆る女王 テオドラ

劇場公開日:

解説

イタリアとフランスの両ルックス社が合作した一九五四年作品で、東ローマ帝国を背景にした色彩のスペクタクル史劇。監督はイタリアでこの種の作品を専門に手がけているリカルド・フレーダである。「青ひげ」の脚色者アンドレ・ポール・アントワーヌとフレーダ監督が協力して書きおろした原作を、「花咲ける騎士道」のルネ・ウェレル、クロード・アキュルシ、ラニエーリ・コケッティ、それにフレーダ監督の四人が脚色した。撮影はロドルフォ・ロンバルディ、音楽は「ヨーロッパ一九五一年」のレンツォ・ロッセリーニの担当。主演は新人のジャンナ・マリア・カナーレと「モロッコ守備隊」のジョルジュ・マルシャルで、ロジェ・ピゴー、レナート・バルディーニ(「街は自衛する」)、新人イレーネ・パパス、カルレット・スポジート(「純愛」)、アンリ・ギゾールらが助演する。

1954年製作/124分/イタリア・フランス合作
原題:Teodora
配給:イタリフィルム=NCC
劇場公開日:1954年12月13日

ストーリー

東ローマ帝国の首都ビザンチン。民衆は大臣ジォヴァンニ・ディ・カッパドーチァを首領とする貴族階級の専横政治に大きな不平を持っていた。ときの皇帝ジゥスティニァーノ(ジョルジュ・マルシャル)は民衆の真の願いを聞こうとして、しばしば街に忍び出て行った。ある日、皇帝は地下の酒場で、妖艶な美女テオドラ(ジャンナ・マリア・カナーレ)の踊る姿を見て強く心を惹かれた。やがて貴族対平民の四頭立戦車競走が催され、これには皇帝自身も参加したが、その時優勝したのは女の身ながら参加したテオドラであった。皇帝はテオドラを寵姫にしようとしたが、彼女は拒絶し、間もなく彼女は正式な后として迎えられた。テオドラは貴族の勢力を王廷から駆逐しようとしたため、かえって大臣におとしめられ監禁された。彼女は王宮を逃れ、民衆を煽動して叛乱をおこした。が、たちまち王廷軍に鎮圧され、テオドラは捕えられた。そして愈々彼女が虐殺されようとしたとき、勇将ベリサリオに率いられた一隊が到着した。彼はテオドラから大臣の陰謀のしらせをうけたのである。ベリサリオは皇帝にテオドラの無実と忠誠を証明した。東ローマ帝国は、皇帝とテオドラの治下、正義の政治が行われた。

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