巴里の気まぐれ娘のレビュー・感想・評価
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なんでそこがくっつくの?
ジャンヌ・モローの出演作が観たくてアマプラで観ました。
年上で洗練された裕福な男性通称王子様と婚約した若い娘ジュリエッタがパリ行きの列車で煙草入れを拾いその持ち主アンドレを追いかけたことで列車を逃しアンドレ宅に一泊、そこに翌日アンドレとその婚約者であるロジーがやって来て、王子様との結婚が嫌なジュリエッタがアンドレ宅の屋根裏に居座ってしまったところからアンドレはジュリエッタをロジーに隠さざるを得なくなりややこしい感じになって…というドタバタ恋愛コメディです。
ジュリエッタ、アンドレ、ロジーの3名が大体画面に映ってます。展開はすごく分かりやすい。でもなんでアンドレはジュリエッタとくっつくの?勝手に家に居座って、自分について嘘八百を庭師に喋り、家具を移動させて屋根裏を飾りアンドレに愛される妄想を始めたりとか、普通こんな女子心底怖いと思うのですが、なんかアンドレはジュリエッタにせがまれるままにキスしちゃうしどういうことだよ。と思いました。
ジャンヌ・モロー演じるロジーは都会的で洗練されてるけど高慢ちきで蜘蛛にもビビり、何かとキャーキャー怯え神経質でめんどくさい女って感じで多分悪役、そういう女だから最後アンドレがジュリエッタと結ばれることに観客の違和感を挟まないであろうというキャラ付けでしょうか。個人的にはジュリエッタもロジーも等しくめんどいと思いました。というかアンドレは弁護士なのにどうして最初からちゃんと言葉で事情を説明しないのか。
最初はドタバタがベタながら楽しかったけどだんだんイライラ、最後ジュリエッタとアンドレが結ばれるのもなんでやねん、って感じでした。まあ都会とか洗練にコンプレックスのあるタイプの観客にチューニングしたのかな。O・ヘンリーの話にもそういう系あった気がするし、昔はそのような需要があったのかも。
すごく酷い映画とは思わないけどすごく良い映画とも思わない、シンプルに楽しみたい人は他の作品を観たらいいと思います。ジャンヌ・モロー出演作品なら何でも観たい人はどうぞ。
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