「戦場における理想主義とは…」総進撃 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
戦場における理想主義とは…
第一次世界大戦におけるイタリア軍vsオーストリア軍の戦いを描きながら、軍隊における理想主義の在り方・挫折、無謀な「総進撃」を指示する上官こそが「真の敵ではないか?」といったメッセージ性を持ったフランチェスコ・ロージ監督による戦争映画。
本作で「理想主義を体現する兵士」は何人か目立つものの、全編通じて多く描かれるイタリア軍vsオーストリア軍の大群どうしの戦いは軍服の見分け付けづらくて、分かりづらかった。
映画製作陣は、おそらく緻密な調査を経て多数の軍服・装備をイタリア兵士用&オーストリア兵士用と用意して撮影したはずなので、作った側は両軍の見分けは簡単につくのだろうが、事前知識を持たない者には「戦争で戦っているが、どちらがどちらか???状態」であり、残念。
確かに、戦場における理想主義は脆くも崩れ去るものだ……というメッセージは分かるが、あまり心に響く魅力が無かった気がした。
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