速成結婚術

解説

「ワルツの夢」「最後の歌」のマディ・クリスチャンススが主演する映画で、「賢者ナータン」「阿修羅王国」をものにしたマンフレット・ノアが監督したもの。原作はルイ・ヴェルヌイユがジョルジュ・ベールと合作した舞台劇で、フリートリッヒ・シュタインが脚色した。撮影は「テレーズ・ラカン」のフレデリック・フュグルザング。助演者は新進のイゴー・シム、ジャック・トレヴァー、ティラ・ガーデン、ハンス・ユンカーマン等。(無声)

1929年製作/ドイツ
原題または英題:My Sister and I

ストーリー

あり余る財産と青春との持ち主、美しい未亡人マルガレーテは父君マルクアルドスタイン公爵の居城で淋しい月日を送っていた。公爵は不憫に思い婿の候補者にとエーベンハウゼン男爵狩猟に招いた。ところがマルガレーテには男爵よりももっと好きな人がいた。それは図書係りのグスタフ・ミュラー博士。彼は自分の身分を考えてマルガレーテの愛を受けようとはしなかった。ミュラーには許嫁同様のイルムガルトは、マルガレーテの友達だったが、彼女は図書係りよりも男爵に興味を持ち、しきりに男爵に秋波を送るのだった。ところが、突然ミュラー博士はザルツブルグ大学に講師として赴任することになった。マルガレーテはミュラーを手に入れるのはこの時と一策を案じ、ミュラーに自分の妹が家出をしてザルツブルグで靴屋の売り子になっているから、何卒一度訪ねてやってくれ、と誠しやかに頼んだ。そしてミュラーが出発するのを見届けると自動車を飛ばして先回りし、一軒の靴屋を買収して自分で妹のカロラになりすました。訪ねて来たミュラーはカロラがマルガレーテに生き写しなのに驚くとともに、マルガレーテには密かに想いを寄せていたこととしてカロラに惚れ込んでしまった。マルガレーテは思う壷とミュラーと愛の囁きに公爵のことも忘れ果ててしまった。ところがミュラーの許嫁だったイルムガルトの無分別な所業がもとで、公爵も男爵もイルムガルトもザルツブルグへやって来ることになった。そこで意外な二組の新夫婦が出来上がった。

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