腕力主義

解説

「靴と恋」「善に強き極悪人」と同様メトロ社バート・ライテル氏主演映画である。原作はジョン・P・マーカンド氏、脚色及び監督は「善に強き極悪人」と同様レノア・コフィー氏脚色、ベイヤード・ヴェイラー氏監督である。相手役は「嵐」「吹けば飛ぶ男」等出演のヴァージニア・ヴァリ嬢である。「死の渦巻」等出演のフィロ・マッカロー氏も出る。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:The Right that Failed

ストーリー

ジョニー・ダフィーは拳闘家であった。彼は仕合で手に負傷した時、かつて公園で会った美人が或保養地に行くと言ったのを思い出し自分も其処へ出かけた。美人とは自動車タイヤ会社社長の愛嬢コンスタンスであった。彼女にはローイという熱心な求婚者があったが、彼女はもっと真の男らしい人をと望んでいる所であった。職業柄荒っぽいジョニーも恋の為には心弱く、令嬢の心を得べく段々紳士の礼式も呑み込んで来た。彼の望みは適い婚約を交わそうとまで話が進んだのローイは盛んに妨害を試み、ジョニーから得意の鉄拳を頂く。果てはコンスタンスの父にジョニーが拳闘家上がりである事を告げたが、実は彼女の父はジョニーの父以来の知り合で、万事承知の上、この快男児を娘の婿にというわけであった。

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