わたし貴婦人よ

解説

「罪じゃないわよ」に次ぐメイ・ウェスト主演映画で、マリオン・モーガンとジョージ・B・ダウエルが協力して書き下ろした物語を例によって主演者ウェスト自ら脚色して台詞を書き、「可愛いマーカちゃん」「帰らぬ船出」のアレクサンダー・ホールが監督に当たり、「罪じゃないわよ」「わが胸は高鳴る」のカール・ストラッスが撮影した。助演は「銀鼠流線型」「ターザンの復讐」のポール・カヴァナーを始め、「私のダイナ」のマージョリー・ゲイトソン、レヴュー、オペレッタの舞台に立っていたティト・コラル、「久遠の誓い」のギルバート・エメリー、「第三階級」のモンロー・オーズリー及びフレッド・コーラー、「爆弾の頬紅」のイヴァン・レベデフ等である。

1935年製作/アメリカ
原題:Goin' to Town

ストーリー

クレオはテキサスのある町の酒場の女王だった。彼女は牧場主のバック・ゴンザレスと結婚することとなったが、結婚式の前夜、家畜泥棒だった彼は警官に射殺されたので、クレオは一夜にして巨万の富の持ち主となった。クレオの財産の中には油田があった。そして彼女は油田の技師キャリントンに恋をした。しかし彼は無教養なクレオを嫌って、社用にかこつけて南米へ去った。クレオは牧場のマネージャーのウィンスロウを先生として、淑女になる勉強を始めた。その後、恋をあきらめきれぬクレオはキャリントンの後を追って、南米ブエノス・アイレスに赴いた。丁度、競馬のシーズンだった。クレオも持ち馬を出して、ブエノス・アンイレンウの社交界の女王ブリトニー夫人と覇を争うこととなった。けれどもキャリントンはクレオに対してはやはり冷淡だった。ブリトニー夫人はイヴァンと言う男にクレオの馬を毒殺させようとしたが、忠実なインディアンの馬丁テイホウは悪計を妨げた。そしてクレオの馬が勝利を得た。その夜クレオは盛大な祝勝の宴を張った。キャリントンも出席したが、またもクレオと口論の末、彼女には家名がないと言って去った。クレオはウィンスロウの入れ知恵で家名を得るべく、賭博に負けた名門のフレッチャー・コルトンと結婚し、アメリカへ帰った。しかし此の結婚は家名と金との交換だけの形式のみのものであった。コルトンはブリトニー夫人の甥なので、夫人はこの結婚をこころよしとせずイヴァンを使ってクレオを陥弄におとし、コルトンと離婚させようと計った。クレオは一夕、社交シーズンに先駆けて自宅で盛大なパーティーを催した。その夜ブリトニー夫人の旨を受けて訪れたイヴァンはフレッチャーと争って射殺してしまった。その嫌疑は一時クレオに掛かったが、馬丁のテイホウの証言で、イヴァンは一切を白状した。嫌疑晴れたクレオは、英国貴族の出たるキャリントンと結婚し、ついに望み通りの「淑女」となった。

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