ロジタ(1936)

解説

ニューヨークメトロポリタン・オペラ座出演のグラディウス・スウォザウトが「赤毛パレード」「空飛ぶ音楽」のジョン・ボールズと共に出演する映画で、リチャード・ウォルトン・タリーとデイヴィッド・ベラスコ合作の舞台劇より、「人生は42から」のハーラン・トンプソンがブライアン・フッカーと協力して潤色し、「アフリカ駐屯兵」のフランク・パートス及びチャールズ・ブラケットが更にアーサー・シークマン、ナット・ペリンと共同脚色し、「ルムバ」「路傍」のマリオン・ガーリングが監督に当たり、「花嫁の感情」のレオ・トーヴァーが撮影した。助演者は「運河のそよ風」のチャールズ・ビックフォード、「ピストルと音楽」のグレイス・ブラッドリー、「ソレルとその子」のH・B・ワーナー、ヴォードヴィル俳優のウイリー・ハワード及びハープ・ウィリアムス、「久遠の誓い」のシャーロット・グランヴィル、「舗道の雨」のマイナー・ワトソン、「クカラチャ」のドン・アルヴァラド等である。音楽は「1936年の大放送」と同じくレオ・ロビン作詞、ラルフ・レインジャー作曲、舞踊振付は「絢爛たる殺人」のリロイ・プリンツの担任。

1936年製作/アメリカ
原題または英題:Rose of the Rancho

ストーリー

開拓者の群が西部へ西部へと移住していた頃、カリフォルニアの地では土着のスペイン人が新来のアメリカ人と土地の権利をめぐって紛争を重ねていた。アメリカ人の中にはスペイン人が土地登記の法律に暗いのを利用して、その土地を横取りしようとする悪辣な人間が居り、キンケイドはその中の首領で最も凶悪な人間と怖れられていた。スペイン側には謎の人物ドン・カルロスを首領とする義勇軍がそれに対抗していた。カーニイはこの紛争を解決しスペイン人のために法と正義を設立するため、秘かに政府から派遣された役人であった。彼がモンタリイの町に到着した時、カルロスの一味はキンケイドを捕らえて私刑に処そうとしていた。カーニイはキンケイドと知らずにこれを救い、後になって之を知ったが、彼等の行動を探るために悪党の一味に加わった。或る時彼は白馬を目当てにドン・カルロスを山の小屋に追い詰めた。然し小屋の中にはロジタという地主カストロの美しい娘がいただけで、カルロスらしい者の影も形も見えなかった。彼等は始めから互いに好意を感じたが、モンタリイの祭の日再び出会っていよいよこころを惹かれた。しかし彼はキンケイドの仲間であることを知られ、義勇軍に押さえられたが、危ない命をロジタに救われた。一方キンケイドもカーニイの正体を知って身の危険を悟り、ドン・カストロの農場に最後の大掠奪を行い、カーニイの命を取ろうとする。カーニイの活躍する時が来た。農場へ急ぐ道で彼はドン・カルロスの姿を見て、馬を射ってカルロスを捕らえた。するとカルロスこそはロジタだった。ここで二人は共力して義勇軍を率いてキンケイド一味に押し入り、遂に彼等を全滅してカリフォルニアに平和の土地を築いたのである。モンタリイの月を浴びて二人が甘いロマンスを続けたのは云うまでもない。

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