六百万交響楽

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解説

「人間の横道」「肉体」のリカルド・コルテスと「シマロン(1931)」「裏町」のアイリーン・ダンが主演する映画で、「裏街(1941)」のファニー・ハーストが原作、バーナード・シューバートと「山荘の殺人」「戦時特務機関」の監督者J・ウォルター・ルーベンが共同脚色し、グレゴリー・ラ・カヴァが監督に当たり、「火の翼」「リオの誘惑」のレオ・トーヴァーが撮影した。助演者は「紐育の仇討」のグレゴリー・ラトフ、「軟派ガール」のノエル・マディソン、「恋の凱歌」のヘレン・フリーマン、アンナ・アッベル、リタ・シヴレー等である。

1932年製作/アメリカ
原題:Symphony of Six Million

ストーリー

街―そこには六百万の人の心が、夢と希望と憧憬を持ちながら永遠に人生の交響楽を奏でつつ彷徨っている。フェリックスは貧しい境遇に育ちながらも幼い時から医者になることを希望して、小さいながらもいろいろな場合に医療的な仕事に天才の閃きを見せていた。兄マグナスの助けを得て、彼は医学の研究に懸命の努力を傾けた。7年の歳月は流れ、遂に彼は立派な外科医となることができたが、貧しい者達に対する慈善的な医療のために、生活は相変わらず惨めだった。これに不満な兄マグナスや両親の勧めを断り切れず山の手へ住居を移して、専ら上流階級の患者を相手に仕事を始め、彼の名声はいよいよ高くなった。しかし貧しい人々を離れた彼の心は常に空虚だった。突然父親は脳の病で倒れた。そして彼は家族の者の望みにより、自ら父親の手術に当たったが不幸父親は効なくあの世に旅立った。自分の技能に自信を失った彼はその後悶々たる月日を送り、昔の古巣である貧民街を彷徨っては寂しい気持ちを慰めるのを日課のようにしていた。幼な馴染みでお互いに恋心を抱いていたジェシカは、自分の不自由な体を彼に手術させて彼の自信を取り戻させようと努力し、遂にその甲斐あって手術は成功した。こうして自信を取り戻したフェリックスは、ジェシカと手を携えて貧しい人々の間に帰って行った。

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