連隊の花形

解説

ヴィクター・ハーバート歌曲、ヘンリイ・ブラッサム作詩なるミュジカル・プレイから「千万長者」「緑の女神」のジュリアン・ジョーゼフスン、「恋の大分水嶺」のポール・ペレスの二人が共同脚色し、「君知るやわが悩み」「便利な結婚」のウィリアム・A・サイターが監督し、「女学生の日記」「市街」のリー・ガームスがクランクした映画、主なる出演者は「浮気成金」「女が第一」のバーニス・クレイヤー始めとし、「恋の勝馬」のエドワード・エヴァレット・ホートン、ウォルター・ピジョン、「おしゃれ牧場」のジューン・コリアー、フランク・マクヒュー。「陽炎の春」のクロード・ギリングウォーター等である。

1931年製作/アメリカ
原題または英題:Kiss Me Again

ストーリー

花の都、巴里の物語。マダム・セシルの婦人服店に勤めている娘フィフィは声楽家になろうとして努力していた。フィフィを愛している青年大尉ポールには親の伯爵が決めたマリーという婚約者があった。ところでポールの親友ルネ中尉はかねてからマリーと恋仲であったので、ルネはポールに迫り、婚約を取り消してくれと頼む。ところがポールの親父は、マリーの父親の将軍とは親友の仲であり、且つ痛風に悩む老人の常として非常に頑固なため、ポールもいささか躊躇している。ポールとフィフィが秘密に結婚しようと話し合っているのを伯爵はふとしたことから立ち義気して、フィフィの部屋を訪れ、いろいろに脅かしたりすかしたりしてついに彼女に約束させポールとの結婚を思いとどまらせる。フィフィはポールとの将来のためと考えて彼が訪ねてきたとき、心にもない愛想づかしを言う。ポールとルネの属している聯隊はアフリカはアルジェリア方面へ派遣されることになったので、その前にせめて一目というつもりでポールはルネを連れてパリ中のカフェを訪れフィフィをさがすが、フィフィはベリー二という芸名を名乗っているために発見できない。彼は傷ついた心を抱いてアルジェリアへ行く。ベリー二のフィフィは修行の結果、実力を認められ、音楽界の寵児となる。ポールは偶然にラジオで彼女の歌を聞いたが、ルネがラジオのセットをひっくりかえしてしまったので彼女の所在を突き止めることが出来ない。数年たってベリー二はオペラの明星と仰がれるようになる。折しもポール達の聯隊が帰還するので伯爵は自邸で盛大なる歓迎会を開き、余興としてベリー二に独唱を依頼する。もとより、これが往年の女店員フィフィその人とは知らないのである。フィフィはいろいろな契約を断って、パリへ帰り会場へ来る。ポールと相見えたとき、二人の心は期せずして昔のとおりに高鳴った。フィフィの歌は昔ポールと二人で歌った思い出の歌であった。ポールは思わず彼女を抱く。伯爵はかくまで愛し合う二人を見てその結婚を承知する。ポールの婚約は自然に破れ、マリーとルネにも幸福な日が来た。

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