恋愛大拡張

解説

「芝居の世の中」「桃色女白浪」等と同じくマーシヤル・ニーラン氏監督作品で前者に同じく氏自ら執筆した物語をベンジャーミン・グレイザー氏が脚色したもの。主演者は「第四の戒律」「決死の名騎手」等出演のロバート・エイニユウ氏と「第一曲馬団」「美人懸賞」等出演のヴアイオラ・ダナ嬢で、「美人帝国」「グリード」等出演のザス・ピッツ嬢、チエスター・コンクリン氏、フランク・カリアー氏、マルコム・ウエイト氏等が助演している。

1925年製作/アメリカ
原題:The Great Love

ストーリー

医学校を卒業したばかりのローレンス・テベッツは恋人の住む故郷の地で開業したが彼には資本が無かったので手術用の医療器械を買うのにも借金をしなければならなかった。ローレンスにはその借金が頭痛の種であった。何故なら債権者のトム・ワトソンは彼の恋人ミネット・バンカーに横恋慕をしていたか。ローレンスには1人の患者も無く僅か56ドル幾セントかの借金を返済する当てもなかった。しかもトムは夜となく昼となくミネットを口説きにかかっていた。しかし到頭ローレンスにも運が向いて来た。それはこの町へやってきたサーカスの人気者の牝象ノーマだった。一夜サーカスに起こった火事のために火傷したノーマを治療してやったので、ローレンスは借金を皆済して誰憚ることなき身となった。象のノーマはローレンスに深くも愛と尊敬とを捧げ、サーカスが他の町へ去った時途中から鎖を断って逃れ引き返して来た。そしてローレンスを愛しているノーマはミネットを嫉妬し、ローレンスの行くところへ付纏った。そのため自動車庫が壊されるやらバザーが目茶々々になるやらでローレンスは町人に呪咀された。尋常ではローレンスを愛しているミネットを我が手に入れ難きを知ったトムは遂に彼女を誘拐して人無き所につれ去った。ローレンスは恋人の危難を救いに赴いた。そしてノーマも。そして一日に一善をためさんと努めているボーイ・スカウツも2000人が大挙してローレンスに続いた。かくてミネットは無事に救われローレンスと相擁した。ローレンスの愛ついに我がものならじと悟ったノーマは再びサーカスに加わるべくノソリノソリと歩み去った。

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