恋愛合戦

解説

「化石の森」「痴人の愛」に顔を合わせたレスリー・ハワードとベティ・デイヴィスに「進め龍騎兵」のオリヴィア・デ・ハヴィランドを加えて主演させた映画で、モーリス・ハンラインの原作を「流行の女王」のケイシー・ロビンソンが脚色し、「化石の森」「黒の秘密」のアーチー・L・メイヨが監督し、「日陰の花」のジェームズ・ヴァン・ツリースが撮影した。助演は「進め龍騎兵」のパトリック・ノウルズ、「踊らん哉」のエリック・ブローア、「ロイドの牛乳屋」のジョージ・バービア、「この三人」のボニタ・グランヴィル、スプリング・バイントン等である。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:It's Love I'm After

ストーリー

羅府の劇場でベジルとジョイスが、「ロミオとジュリエット」を演じている。静まり返った観客の中でも富豪の娘マーシャは身も世もあらぬ思いでロミオに扮したベジルに見とれていた。ところが舞台の上ではロミオとジュリエットの二人は、小さな声で口争いばかりしていた。この二人は互いに愛していながら、何かといえばすぐ喧嘩するのだった。マーシャは父や婚約者のヘンリーに隠れてベジルの楽屋を訪れ、名も告げずに彼を愛している事を打ち明けて帰った。それを見たジョイスは宿へ帰ってからもご機嫌が悪いので、ちょうど今日は大晦日だからすぐに結婚しようと申し込んでやっと和解した。ベジルは支度して出かけようとした時マーシャの婚約者ヘンリーが訪れて、なんとか彼女のベジル熱をさましてくれと頼むので、それが先刻楽屋を訪れた娘とも知らず、せめて一つは善行をしておきたいとヘンリーの申し出に応じ、怒りわめくジョイスを残して出かけた。時に午前2時。寝静まったウェスト邸に召使ディグスを連れて乗り込んだベジルは邸内を散々に騒がせたあげくそこに泊まり込んでしまう。彼の姿を見たマーシャは大喜びで翌日は園遊会を開くという騒ぎで彼が嫌われようとして無軌道な行動をすればするほどマーシャは熱中するので、閉口したベジルはジョイスを呼んでここから救い出してもらおうとする。ところがジョイスはマーシャに会って、自分は彼の妻であるが貴女に譲るからと言い切った。ますます弱ったベジルはやっとホテルに逃げ帰るとそこにはマーシャが先回りして待っている。そこへヘンリーが訪れたのでなおさらベジルは身の置き所もなくなったが、ヘンリーがマーシャの幸福のためになら自分は手を引くから彼女を幸せにしてやってくれと言うのを聞いて、マーシャは初めて彼の愛情に済まなく思ってヘンリーの胸に抱かれ「クラーク・ゲーブルだって2週間で忘れたんだから、貴方なんかすぐ忘れてしまう」と言い残して去る。ベジルは善行をしようと思ったばかりに女に二人とも逃げられたが、そこへジョイスがにやにや笑いながら帰って来たので、もはやこりごりしたベジルはすぐジョイスと結婚することになった。

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