ルンペンの天国

解説

「1930年フォックス・フォリース」「ハッピイ・デイス」と同じくベンジャミン・ストロフ監督作品で、漫画家として名あるルーブ・ゴールドバーグが原作、台詞を執筆し「友愛天国」「ドノヴァン」のハワード・J・グリーンが脚色した。主役は米国ヴォードヴィル界の一方の雄たるテッド・ヒーリーが演じ、「キング・オブ・ジャズ」「有頂天時代(1930)」のスタンリー・スミス、ニューヨーク喜劇女優のフランセス・マッコーイ、「曠原の血煙」のルシル・ブラウン、舞台俳優チャールズ・ウィニンジャー等が助演している。カメラは「ハヴァナから来た女」「紐育萬華響」のジョセフ・ヴァレンタインが担当している。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Soup to Nuts

ストーリー

シュミット爺さんは衣裳屋であるが発明狂で商売を忘れてつまらない発明に夢中になってばかりいるので、店はさびれ借金で首がまわらなくなり、とうとう店は債権者の手に渡さなければならなくなった。消防署に勤めているのんき者のテッドはシュミットの店の交換手クイーニと恋仲で、シュミット爺さんの親友であった。爺さんは失敗したことを娘のルイズには知らせまいとしていたが、お喋りのクイーニが小耳に挟んでいたのでルイズに告げてしまった。新しい店主のカールソンはルイズにひとめ惚れをし、彼女も憎からず思ったが、カールソンが父親を破産させたことを知ると愛していながらもふってふり抜く。シュミットは知り合いの料理店の主人クラインに救われ給仕となる。カールソンはルイズの信用を得ようとしてテッドを番頭に雇い顧問弁護士を金満家に変装させて切りに衣裳店を賑わせたが、ルイズはテッドの商才と勘違いする。クラインの料理店はさびれる一方なので一計を案じて仮装舞踏会を催して景気をつけることとなる。カールソンはテッドと同じ仮装をしてルイズと踊ろうとしたが看破されてしまう。怒った彼女は帰宅して部屋に閉じこもったのでカールソンは根気よく扉をたたく。そのうちに階下で火事が起こり、2人とも煙に巻かれて気絶してしまうが駆けつけたテッドが助け出した。シュミットは家は焼けたが保険金が取れるので喜び、ルイズもカールソンを深く愛していることを自覚して丸く納まる。

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