離婚歓迎

解説

「売られ行く魂」に続くルパート・ヒューズ氏の作品で、氏の原作、脚色及び監督になったものである。主役は「女房征服」のヘレン・チャドウィック嬢「ボー・ブラムメル」のカーメル・マイアース嬢「売られ行く魂」のルー・コディ氏「走馬燈」のジョージ・ウォルシュ氏等。原名のレノとは米国中で離婚の最も簡単に行える町の名である。

1923年製作/アメリカ
原題または英題:Reno

ストーリー

ローイ・タッパンはレノの町において朝のうちに2度目の妻エミリーを離別し、同じ日の午後ドーラという女と結婚した。ドーラもその日に前夫と離婚した強か者で、ローイもドーラもお互いに相手に金があると信じて結婚してみたのだが、実際は借金こそあれ、無一文同志なのであった。エミリーは2人の子供をのこされ、生活にも困っていたが、前もって彼女を恋していたウォルター・ヒースに求婚されて、2人は結婚する事になったが、レノでローイが得たエミリーとの離婚は法律上ニューヨークでは無効であるから2人は同性できない旨を弁護士から伝えられ、恋しあう2人は苦しんだ。ローイはケーン叔母さんから金を貰おうと計ったがおばさんはローイがエミリーの手から2人の子供が引き取らなくては金は遣れぬというので、ローイは子供を誘拐し、叔母の家へ隠す。エミリーはウォルターとともに子供の行方を捜し、とうとう発見して取り戻し、エロー・ストーン公演へ行く。ローイは追跡して来て再び子供を奪おうとしてウォルターと争い、沸騰する間欠泉の中へ墜落し、多角宮中に吹き上げられて岩石上に落下し、悲惨な最後を遂げる。ローイの死によってエミリーは晴れてウォルターと添う事が出来た。批評ー米国中の州によって離婚法の違う事を題材として喜劇で、最後に猛烈な活劇がある。興行価値本位の作品である。

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