世の人々へ

解説

マーク・トウェインは「19世紀の二大人物はナポレオンとヘレン・ケラーである」と云った。ナポレオンは軍隊の力で世界を征服した人、ヘレン・ケラーは彼女の意志で世界を征服した人である。生れ乍らにして盲目にして聾唖な彼女が、忠実なる家庭教師アン・サリヴァン嬢の忍耐強き指導によって次第に智識を啓発し、ラッドクリッフ大学を卒業して、今世界人道の為に驚くべき功績を挙げつゝある迄の生涯を映画劇とするもので、全部を篇に分ち、第1篇は彼女の幼年時代、第2篇は少女時代、第3篇を大学卒業以後にしてある。第3篇ではヘレン・ケラー女史自らカメラの前に立って世の人々へ彼女の思想を披瀝して居る。女史の母及弟も親しく映画の人と成って居る。又30年間女史が7歳の時から今日迄終始変る事なく女史を指導して来たサリヴァン女史も第3篇に姿を見せる。其他エルモ・リンカーン氏が「無智」に、ローイ・スチュアート氏が女史の父に、ベッティー・シェード嬢が1篇及2篇で女史の母に扮して居る。興味を離れて見るべき映画畫であろう。(国活輸入)

1919年製作/アメリカ
原題:Deliverance

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