誘惑の唇

解説

ジョン・A・モロスコ原作の人情劇を「龍の網」の脚色者ジョージ・ハイヴリーが脚色し、「混乱の巷」と同じくキング・バゴットが監督したもの。主役は「牧場の小公女」のエディス・ロバーツで、ダレル・フォスが相手役である。

1921年製作/アメリカ
原題:Luring Lips

ストーリー

ニューヨークのある銀行の出納掛をしているデーヴ・マーティンの妻アデールは、嘗て銀行の上役ヴァイバートの秘書をしていたことがあったが、彼のよこしまな恋をしりぞけたため、ヴァイバートは嫉妬と欲との2道からデーヴの保管する行金5万ドルを盗み、その罪を彼に被せる。罪なくしてデーヴは1年の禁固に処せられたが、妻のアデールはあくまで夫を信じ真犯人がヴァイバートであることを証明して夫を晴天白日の身としようと苦心し、ヴァイバートに近づく。1年後デーヴが放免されて来た時、彼は妻がヴァイバートと親しくするのを見て妻の貞操までも疑ったが、結局彼女の苦衷が分かり、ヴァイバートの罪はあばかれ、デーヴは汚名を剥ぐとともに、今までヴァイバートの占めていた位置に昇進して、彼らの小さい家庭は幸福な空気に満たされる。

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