幽明境

解説

「野良犬と金剛石」「姿なき男」等の脚色をしたビューラー・マリー・ディックスの原作及び脚色になり、「野良犬と金剛石」「爆音千里」等と同じくポール・パウエルの監督で、同じくアグネス・エイアースの主演になったもの。アグネスは3役を演出する。対手役には「アダムス・リブ」「燃ゆる砂」等の出演のミルトン・シルス、「八釜し屋」「有閑階級」等出演のカッスン・ファーガソン等がある。その他フレッド・ハントリーやバートラム・グラスビー、メアリー・ジェーン・アーヴィング等仲々に良い役割である。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:Borderland

ストーリー

美しく若き妻エディスは夫ジェームズに愛なしと誤解し、夫の従弟クライド・メレディスの浮気心に唆されて妻たる身をば忘れようとした。彼女の祖先ドーラ・ベケットのレイは幽明境を異にした黄昏の国からエディスのこの愚かな行為を見守っていて、会っては自分も踏んだ愚かな道を彼女に辿らせまいとして、エディスがクライドと駈落ちしようという宵に年老いた召使の口を借りて、彼女に過去の物語をさせた。ドーラは老人で不親切な夫との間にトティーという娘を儲けていたが、フランシス・ヴィンセントという船長と近づきになり、家を棄てて彼の船に逃れた時、我が家に火災が起り愛時トティーが火中にあるのを知って、今まで眠っていた母の真心が醒め、船から懐中へ飛込んで救いに行こうとしたが、荒波に攫われて、そのまま命を失ったのであった。これを聞いたエディスは急に我が子ジムティーの事を想い出し彼を預けてある学校へ急いで、彼を抱き、夫との仲も幸福にかえって一家は再び春風の恵みに浴した。

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