ヤング・アメリカ

解説

「バッド・ガール」「ほほえみの街」のフランク・ボーゼージが監督した映画で、「オーバー・ゼ・ヒル」に出演したトミイ・コンロンが主役を勤め、「選手権目指して」「真実の力」のスペンサー・トレイシー、「農園のレベッカ」「十三号室の女」のラルフ・ベラミー、「支配する声」「シンガポール航路」のドリス・ケニヨンが共演するほか、ベリン・マーサー、レイモンド・ボーゼージ等が助演している。原作はジョン・フレデリック・バラードの舞台劇で、「狂へる銀翼」「踊る姉妹」のウィリアム・コンセルマンが脚色に当たった。撮影は「渓谷の狼児」「曠原の伊達男」のジョージ・フュナイダーマンの担当である。

1932年製作/アメリカ
原題または英題:Young America

ストーリー

アート・シンプスンは町の不良少年と評判されて居た。少年審判所のブレイク判事の許で知った大薬種商ドレイの夫人の愛犬を救けて彼は夫人の感謝を受けたがドレイ氏はアートを毛嫌いする。ある日通学の途中アートは親友のナッティが餓鬼大将にいじめられたので大喧嘩をやり停学される。養母の叔母がそれを怒ったのでアートはナッティのお祖母さんビーミッシュ夫人の許に隠れる。その夜お祖母さんが急病になったので二人の少年は薬を求めて町を彷徨しドレイの店の窓を破って一瓶の薬を得たが警官に発見され、アートはナッティを逃がして自分は捕らへられる。ブレイク判事の前で彼は事実を語らず不利な立場に置かれるが、お祖母さんが来て事実を証明したので、アートは懲戒は免れたが感化院に入れられることとなる。ドレイ夫人は不敏に思い責任を持って引き取って通学させることにする。しかも判事の命令でアートはナッティを語り合うことが出来なくなる。ある晩ドレイ夫妻の留守にビーミッシュ夫人がアートを訪ねてナッティが重病で会い度がっていることを告げた。医者に沸ふ金がないのを知っているアートはドレイ家の金を興へ、無断で飛び出す。が医師が来たときはナッティは絶命した後だった。悲嘆に暮れたアートが帰宅すると、ドレイ夫妻がこのことで激しく口論していたので、彼は殊更傍若無人に振る舞って家出する。翌朝ドレイはナッティの死を知りアートに対する己が考え違いを悟って探し歩いたが、ビーミッシュ叔母さんがアートを匿って知らせなかった。その夜アートは町を去る決心をしてドレイ家の前を通ると宛もドレイは二人組の強盗にホールドアップされていたので、彼は突然躍り込んだ。驚いた強盗たちはアートを拐して自動車で逃げる。ドレイは警官と共に追跡する。アートは自動車を盛土に衝突させて破壊して強盗たちを警官に引渡す。ことにようやくアートの真情を知ったドレイは改めて彼を養子として家に引取ることなった。(フォックス支社輸入)

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