闇に踊る(1929)

解説

「獄中日記」「セレナーデ」等のリナ・バスケット嬢が主演した映画で、ウィリアム・ダドリー・ペリー氏の原作をピーター・ミルン氏が脚色し、新進のレイ・テイラー氏が監督したもの。俳優としては主演者の他に「嵐の翼」「乱暴ロージー」のリード・ハウス氏、「モダーン・ラブ」のクロフォード・ケント氏、「思い出」のグスタフ・フォン・セイファーティッツ氏、フローラ・フィンチ嬢、クラリッサ・セルウィン夫人が出演している。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:Come Across

ストーリー

社交界の花形メリー・ハウストンは下層社会研究を思い立ち、スフィンクスナイトクラブの踊り子となる。そこで彼女はポップ、カシィ、ハリーという三人の悪者としりあいになる。ポップはハリーを使ってロング・アイランドの某富豪邸を横領する計画をたてる。ところがメリーとハリーは一目惚れの間となり、メリーは彼を泥水から救い出す決心をする。彼らが横領を企てている家こそはメリーの叔母の家だった。メリーはハリーの妻如く粧い、この一行に加わる。そのうちポップはハリーとメリーの仲が日増しに深くなることを感づいて一日も早く財産を横領せんとする。が、メリーの婚約者を以って自任していたジョージ・ハルコートの嫉妬から一同は警官の手に渡されることになった。しかるにハリーこそは当時有名な劇作家で材料を求めて暗黒街に来ていたものであったことが判り、ハルコートの目算は外れ、メリーは喜んだ。

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