夜襲

解説

「薫る河風」「ショーボート」のジョセフ・シルドクラウト氏が主演する映画でヘンリー・ラ・コシット氏の原作から「ブロードウェイ(1929)」のエドワード・T・ロウ・ジュニア氏が脚色し「憧れの水兵」「幻の家」のジョン・S・ロバートソン氏が監督したもの。主演者のほかに「危険大歓迎」「假の塒」のバーバラ・ケント嬢、舞台から来たエドワード・G・ロビンソン氏、ハリー・スタッブス氏その他が出演している。キャメラは「海賊アップルジャック」「カナディアン」のアルヴィン・ワイコフ氏が担任。発声版8巻、無声版8巻。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Night Ride

ストーリー

ミシガン昼夜銀行前の街上で大胆不敵な強奪事件が起った。2人の銀行員が2万4千ドルの現金を持って銀行から出て来た時、1人の男が警察からの依頼によって来たから君達を保護すると言って2人を安心させ自動車に同乗して彼等をやにわに射殺し現金を奪って逃走したのである。管轄署たる第16区警察署の新聞記者室に姿を現わしたグローブ新聞の記者ジョー・ルーカーはこの強盗事件の真犯人は有名な無頼漢トニー・ガロッタであると告げ、彼の犯行についての確証握っていると誇らしげに語った。それからジョーは自分の結婚式を挙げるためにそこを出て行った。彼がルス・カーンスという娘と結婚式を終えた時第16区警察署長から電話がかかって来てトニー・ガロッタの居所を報じた。警察でもジョーの言葉によってトニーを有力が嫌疑者としたとのことである。早速警察署に引かえしたジョーはトニーに対する確証というのは兇行現場に落ちていた首文字入りの巻煙草であると人々に語った。その時、話の人物トニー・ガロッタが現われてジョーに荒々しく食ってかかる。そしてジョーから現場に落ちていた煙草の件を聞くや彼は無我夢中になってジョーを撃とうとした。だがここで人を殺せば反って不利益だとジョーから言われ明朝までに必ず復讐をしてやると捨科白を残して去って行った。署を出たトニーの跡を記者達は追い駈けた。後に残ったジョーはルスに電話をかけて家を引払って警察の保護をうけろと言ってやった。2度目にグローヴ新聞から電話をかけると今度はルスから何の返事もない。署長のもとへ達した報告によるとジョーの留守宅は爆破されルスの安否は不明だと言う。駭然としたジョーは同僚ボッブと社用の自動車で駈けつけようとしたが既に車中にはトニーが忍び込んでいて運転手を射殺し2人をモーター・ボートに乗せて命を奪おうとする。だがジョーは奇智によってトニーを水中に落してしまった。泳げないトニーは助命を嘆願する。そこでジョーはトニーを救って附近の燈台に急を報じる。兇賊を逮捕し新聞社のために特だねを得たトニーはルスの安全なる知らせを受取ってホッとした。

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