山羊

解説

喜歌劇から映画界に入ったフレッド・ストーン氏の処女作であり、又本邦に於る氏の御目見得映画である。撮影場の内部を背景とした喜劇で、フランセス・マリオン嬢原作、ドナルド・クリスプ氏の監督である。新顔のウィニフレッド・グリーンウッド嬢が氏の恋人に扮し、「山賊と牧師」「鷹の追跡」出演のリー・ミッチェル嬢や、感じの良いフィロ・マッカロー氏其他パ社の御歴歴レイモンド・ハットン氏、ノアー・ビーリー氏等も顔を見せる。

1918年製作/アメリカ
原題:The Goat

ストーリー

活動為真俳優たらんと志したチャック・マッカーシーは、一日花形女優ビジュー・ラムールの猿が逃げたのを捕えたので、辱けなくもローラー・スケートの場面で、彼女の替玉として際どい芸当を演じて大喝采を博したが、それが原因と成って何か危い役は必ず彼が替玉を勤める事と成り、折角縁の下の力持ちと成ってしまった。彼の恋人モリーは之を嫌い彼と絶交したが、ビジューの艶姿に有頂天に成って居るチャックは撮影場での嘲笑の的と成りつつもビジューの跡を追って居た。然し彼女にはマーマデュークと云う恋人があった。或日チャックは彼の替玉として戦争の場で奮闘中落馬して重傷を負って会社を首に成り、始めてモリーの優しい心根を悟り、会社からの見舞金一千ドルを得てモリーと新婚旅行の途に上った。

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