民族と自然 北極圏の人々

劇場公開日:

解説

ウォルト・ディズニーの“民族と自然”シリーズで「スイス」に続く本邦公開第2作。北極洋の孤島にある気象観測所に物資を運ぶアメリカ沿岸警備隊の砕氷船が氷海で氷と闘う姿を記録してある。脚本、監督、解説をウィンストン・ヒブラー、撮影をウィリアム・フォーティンとエルモ・G・ジョンズが担当した。音楽は、「わんわん物語」のオリヴァー・ウォーレス。撮影には米国警備隊、海軍、国防両省が協力した。

1956年製作/30分/アメリカ
原題:People and Places Men Against The Arcyic
配給:大映洋画部
劇場公開日:1957年5月5日

ストーリー

6月下旬、アメリカ沿岸警備隊の砕氷船ウェストウィンド号は、北極圏の気象観測所へ物資を補給するためのグリーンランド北西部、テューリ基地に向かった。氷山の海域を越えたウェストウィンド号は、やがてテューリ港に入り、港内の氷を割って補給船団の道を拓く。そしてこの水路を、姉妹船イーストウィンド号に導かれた船団が到着する。補給物資は、イーストウィンド号に積まれ、ここから更に北のアラート気象観測所に運ばれる。アラートは北極の極点から400マイルのエルスミア島にあるが、イーストウィンド号は飛行機で氷の状態を偵察しながら北上する。ところがアラート東南30マイルの地点で浮氷が凍りつき、舳の鋼板に2メートルの大穴があいてしまった。救助通信によってテューリに待機していたウェストウィンド号が現場に急航180トンの荷物を積みかえ代わってアラートへ向かう。厚い氷と闘いながらウェストウィンド号は進むが、アラート目前7マイルにして完全に氷に閉じこめられた。氷中に爆薬を仕かけるが厚い氷にはえくぼができた程度。船は最後の手段として両側にある20000ガロン入りのタンクに交互に水を入れ船体を揺するが、効き目がない。遂に越冬の決意を固める。日がたつにつれ不安が増す。しかしカナダ機が飛んできて空中から薬品を投下、ワシントンでは乗員のヘリコプターでの救出を計画する。ところが突然、氷が割れ青い水路が開ける。ウェストウィンド号は自由になった。しかし水路は南方に開けただけ。アラートへは来年夏まで空中補給を行うことにし、船は北極の戦いに敗れて南下する。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第28回 アカデミー賞(1956年)

受賞

短編ドキュメンタリー賞  
詳細情報を表示

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く