魔の超特急

解説

「風の接吻」「女難アパート」のチャールズ・ラグルズが主役を演じる映画で、エドワード・ローズ作の劇を「二秒間」のハーヴェイ・シュウが改作し、ラルフ・スペンスとエドガー・アレン・ウルフ及びアル・ボースバーグが共同して脚色し、「紐育歓楽曲」「恋も木から落ちる」のハリー・ボーモンが監督に当たり、「餓ゆるアメリカ」のジェームズ・ヴァン・ツリースと「アフリカは笑ふ」のレナード・スミスが撮影を分担した。主役ラッグルズを囲って「ロイドの大勝利」のユーナ・マーケル「恋も木から落ちる」のメアリー・カーライル「かたみの傑作」のラッセル・ハーディー、「舗道の雨」のウィラード・ロバートソン、ボーター・ホール、バートン・チャーチル等が出演している。

1934年製作/アメリカ
原題:Murder in the Private Car

ストーリー

アレン株式仲介店の電話交換手ルースは、16年前誘拐された鉄道王ルーク・カーソンの愛娘である事が発見され、カーソン氏から1件を委任された弁護士マレイ氏に伴われて西部から東部への汽車に乗り込んだ。ルースは仲良しの同僚ジョージアを一緒に伴ったがその外に彼女の恋人ブレーク青年と正体の知れぬ「キ印」と呼ばれるスコットとが期せずして同行することになった。この一行の乗った貸切車には奇怪事が次から次へと突発して一行を悩ませたうえに弁護士マレイ氏は奇怪な死を遂げるに至った。旅の途中のホルトン市で一行は東部からルースに会いに来たカーソン氏と偶然出会った。電報その他の行き違いがある事は判ったがマレイ氏が死んだので詳細は判らず、一行はそのまま貸切車で更に東部への旅を続けることになった。奇怪事は対に頂上へ達した。貸切車は外部から何者かの手によって密封された。そして奇怪な声が彼らに「死」を宣告した。その声の主は16年前、ある恨みから兄の子ルースを誘拐したカーソンの実弟でこの車の専務車掌として乗り組んでいたハンクスと言うものだと判明した。復讐の手段は山道の頂上で貸切車だけを前車両と切り離して坂道を落下させ、後続列車と衝突させて爆破させるという恐ろしい計画だった。計画実現の一歩前で「キ印」のスコットは活躍を始めハンクスを射殺したがこの時早く車両は既に前車と切り離されて坂道を逆行し始めた。これを停止する手段は何もなく彼らは衝突爆死を待つばかりの運命だった。「キ印」のスコットのみが1人平気だった。彼はラジオで後続列車に警報を送り線路を避けさせてついに一同に九死に一生を得させた。

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