街中の拳銃に狙われる男
劇場公開日:1956年8月30日
解説
サミュエル・ゴールドウィンの息子、ゴールドウィン2世が第1回製作した異色西部劇。N・B・ストーンとリチャード・ウィルソンの脚本から舞台出身のウィルスンが第1回監督。撮影は「必死の逃亡者」のリー・ガームス、音楽は「バラの刺青」のアレックス・ノース。主な出演者は「見知らぬ人でなく」のロバート・ミッチャム、「殴られる男」のジャン・スターリング、新人のカレン・シャープ、「烙印なき男」のエミール・メイヤー、その他新人ジョン・ラプトンなど。
1955年製作/アメリカ
原題または英題:Man with the Gun
配給:大映
劇場公開日:1956年8月30日
ストーリー
ときは1870年夏のある日、処はワイオミング州シェリダンの町。何処からともなく現れた一人の男。彼の名はクリント・トリンジャー(ロバート・ミッチャム)。渡世は“町直し保安官”。だがクリントがこの町に来たのはホールマン(ジョー・バリー)の牛耳るこの町を“直し”に来たのではない。三年前に危険な拳銃稼業から足を洗わぬ彼を嫌って去った妻のネリー(ジャン・スターリング)がこの町にいるのを知り、ネリーが連れて行った当時2歳の娘ベスに一目会うためだった。彼女はホールマンが糸をひくレスコウの経営するパレス・サロンの踊り子斡旋業をやっていた。馬具商のアトキンスは町会の有力者で、娘のステラ(カレン・シャープ)はジェフ(ジョン・ラプトン)という青年と婚約していたが、ジェフが建設中の農場がホールマン一味の襲撃にあったため、町会は町から暴力団駆逐を決議、クリントを雇った。去り難いものを感じるクリントは町直しに乗り出しまず町中ででの銃器携行を禁止、違反するホールマンの部下を手練の早撃ちで血祭りにし、また12時にはサロンを閉める事を厳命した。ジェフはクリントの助けをかりるのを嫌い、独りでホールマン一味と争って負傷した。クリントはネリーに執ように子供の事を問いただし、彼女は遂に子供が死んだことを告白、彼が人情も涙もない男だと罵倒した。クリントはこの町を去る決意をし、一挙にホールマン一味との勝負に結末をつけるためパレス・サロンに行きレスコウに町から即時退去を命じたが反抗する彼を射殺しサロンに火を放った。その頃、町にドラマーというホールマンの廻し者がやってきた。この罠を知ったネリーはクリントに深い愛情を感じ知らせようとしたが間に合わなかった。だがそのバに居合わせたジェフがこの討ち合いに加った。クリントはジェフをかばって負傷したが、ジェフはホールマンを討ちとった。町は平和が来た。クリントは拳銃稼業を捨て地道な商売でネリーと幸福に暮す決意をした。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リチャード・ウィルソン
- 脚本
- N・B・ストーン
- リチャード・ウィルソン
- 製作
- サミュエル・ゴールドウィン・Jr.
- 撮影
- リー・ガームス
- 音楽
- アレックス・ノース