マジェスティック(1974)のレビュー・感想・評価
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堂々とした人
その名もMr.Majestic! 辞書によれば、「majestic」とは「威厳のある、堂々とした、雄大な、壮大な、荘重な」といった意。そう、ここに登場するブロンソンは、まさに「堂々とした人」なのであります!
正直、あまりその作品を観てこなかったというのもあるのですが、チャールズ・ブロンソンの良さがいまいち分からなかった自分がいるんですよね。とりたてて顔が良いってわけでもないし、なんか華があるって感じでもないですし。でもっ、でもですよっ! この映画で開眼しちゃいましたよ、私、チャールズ・ブロンソンの魅力に!
なんていうんでしょうね、目が印象的なんですよね。どちらかというと可愛らしいというか、ちょっと色が緑っぽい?っていうか。普段は細目で、見えてんの?ってな具合でもあるんですが、敵を狙って見つめる時、その目が動物のような、余計な感情を排した一心さを見せる感じがするんですよね。
そしてもう、この堂々とした振る舞いをみたら、そりゃ、男なら惚れずにはいられないですよね。だって命を狙われつつの、その落ち着きっぷりったらないですよ、これ。
こうやってブロンソンの魅力ばかりで書いてきてしまいましたが、演出も見事ですよ、これ。さすがのフライシャーであります。
いやぁ、あまり期待しないで見始めたのですが、思わぬ良作で得した気分ですよ、はい。
当時のアメリカの治安の悪さが伝わってくる
総合60点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
いくらベトナム帰りの元兵士といえども、ブロンソンはただの1人の農場主にすぎない。多くの苦労を乗り越えてやっと農場を切り開いたのはわからないでもないが、殺し屋相手にここまで突っ張って、彼は何を考えているのか、この設定がよくわからない。そりゃ相手も頭にくるだろうし、西瓜の収穫どころじゃなくなるだろうよ。少しは相手をみて喧嘩をうればいいのに、馬鹿なんじゃないだろうか。
ただ作品を通じて、一昔前のアメリカの、時々噂には聞くまるで西部劇の時代のような無法地帯ぶりは伝わってくる。
古い映画の良さが有る
視点を変えればとても面白い!
主人公の過去からスイカ農家に至る部分は多くは語られないものの、とにかくスイカを大切にしていることはよく分かった!(笑)
労働者を無理矢理押し付けてくる嫌なヤツの、ヘタレっぷりも笑える。
アクションも、今みたいな見せる感じじゃなくてエイッ!ヤァッ!って感じで、殴られた側もヤラレタ~~~的なリアクション。
ある意味コメディ。
ストーリーも、ダラダラしていないので楽しめた。
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