ポルカの歌姫

解説

「君若き頃」「ローズ・マリイ(1936)」と同じくジャネット・マクドナルドとルネスン・エディーが主演する音楽映画で、「歌う密使」「君君若き頃」のロバート・Z・レナード監督、同じくオリヴァー・T・マーシュ撮影になるもの。原作はデイヴィッド・ベラスコ作の舞台劇で、「月は我が家」「ホノルル航空隊」と同じくイザベル・ドーン、ボイスデゴウ組が脚色している。歌はガス・カーンの歌詞にシグモンド・ロンバーグが作曲し、ダンスはアルバーチナ・ラッシュが振り付けた。助演者は「地球を駆ける男」のウォルター・ビジョン及びレオ・カリーロ、「膝にバンジョウ」のバーディー・エプセン、「歌う密使」のレナード・ベン、「テスト・パイロット」のプリシラ・ローソン、「サラトガ」のクリフ・エドワーズ、「山は笑う」のオーリン・ハウランド、ビリー・ビーヴァン、H・B・ワーナー等である。

1938年製作/アメリカ
原題:The Girl of the Goden West

ストーリー

クラウディ山中にある別荘「ポルカ・サロン」の持ち主メリーは、下女のウオルクと鍛冶屋のアラバを連れてサロンに着いた。その村のシェリフのランスは、かねて彼女に恋をしていた。メリーの誕生日のお祝いにランスはピアノを贈ったので、彼女は皆のために美しい声で歌ってやった。教会にシエナ教父を訪れる途中で、彼女はラメレズとその手下の山賊に襲われたが、持っていた金を巧みに匿したので、ラメレズは一行を見逃してやったが、彼はメリーの美貌に心を奪われて子分のモスキーとを連れて彼女の跡を追った。翌朝教会でメリーが「アヴェ・マリア」を歌っているのを聴きつけたラメレズは、次の夜彼女が知事の招待を受けているのを知った。翌晩メリーが舞踏会へ行く支度をしていると、ジョンソン中尉が知事の命令で迎えにきた。正装したこの軍人は他ならぬラメレズであったが、メリーはその正体に気付かず馬車を駆って会場へ迎う途中、水面に浮かぶ美しい月影に誘われ、車をおりてラメレズは歌うのであったが、次第に加わる彼の不躾な態度に腹を立てて、メリーは1人で知事の邸へ向った。彼女が歌いかつ踊っているとき、ラメレズは再び姿を現して彼女の許しを乞い、2人は一緒に踊り狂ったが、ラメレズは危うく正体を見破られそうになったので挨拶もそこそこに別れを告げて立去った。ポルカ・サロンにラメレズが姿を現したとき、ランスは彼を怪しいとにらんだが、メリーは反証を挙げて彼をかばうのだった。しかしラメレズの愛人ニナはメリーのことを知って嫉妬に燃え、復讐のためにランスに密告した。事情を聞いたメリーはラメレズに憎悪を覚えたが、ランスに射たれてラメレズが負傷したのを見ると、すがりついて命乞いをするのだった。その願いは聞き入れられた。しかしその代わりにメリーはランスの求婚を受け入れねばならなかった。けれども2人の親しげな姿を見たランスは、ついに決闘を申し込んだままどこかへ身を消した。メリーはラメレズに抱かれて嬉し涙にくれた。

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