僕は御免だ
劇場公開日:1960年2月24日
解説
「先生のお気に入り」のウィリアム・パールバーグとジョージ・シートンのコンビが製作した都会喜劇。監督は「王様と私」のウォルター・ラング。サムソン・ラファエルソンの戯曲を、ジョン・マイケル・ヘイズが脚色し、撮影を受け持ったのは「めまい」のロバート・バークス。音楽はレイス・スティヴンス。出演するのはクラーク・ゲーブル、「奇蹟」のキャロル・ベイカー、リリー・パルマーなど。
1959年製作/アメリカ
原題または英題:But Not For Me
配給:パラマウント
劇場公開日:1960年2月24日
ストーリー
ブロードウェイのプロデューサー、ラス・ウォード(クラーク・ゲーブル)は、前の妻キャサリン(リリー・パルマー)に離婚手当を毎月支払っている中年男である。彼は作品の不振から酒びたりになっているピュリッツア賞作家マクドナルド(リー・J・・コップ)に新作を書かせようとしていた。美人の秘書エリー(キャロル・ベイカー)はそんな彼のいい助手だった。ところが、ラスにはどうもマクドナルドの書いている初老の男と若い娘の恋物語が気に入らない。劇の上演を諦めた彼は秘書エリーにも解雇を申し渡した。すると、エリーは意外にも前からラスを愛していたことを告白した。告白を聞いたラスはびっくりすると同時に1つのアイデアを思いついた。マクドナルドの新作は、初老の男が若い娘を追いかける話なのだが、こいつを逆に若い娘が初老の男を追いかける話にした方が面白そうだ。――エリーの言った愛の告白の言葉をそのまま使って、マクドナルドに執筆を続行させ、再びラスの活躍が始まった。主人公には、偶然のことから台詞を朗読してみせたエリーが、演技才能を認められて抜擢された。資金は、ある名を秘した出資家が出すことに決まった。ボストンの試演は失敗だったが、離婚手当を保護するのが目的と称して事務所に現れるキャサリンの激励もあって、舞台はブロードウェイ本公演にもちこまれた。マクドナルドの脚本改定もあり、今度の公演は大成功だった。エリーはラスに結婚してくれるよう迫った。そんなラスに対して、マクドナルドは年齢の違いを考えてみろと忠告した。そこでラスは、自分の欠点をすべてエリーに話して、前々からエリーを愛していた演劇青年ゴードンに、時を同じくしてエリーに結婚を申し込ませることにした。熱心なゴードンの申し込みに、心を打たれたエリーは、本当に愛していたのは若いゴードンだったと、言いきった。そうなってみると、ラスは何となく沈んでしまい、酒に酔ってくさってしまった。そこへキャサリンが現れた。名を秘した出資者とは彼女だったのである。2人は改めて、やり直そうと心を決めた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウォルター・ラング
- 脚本
- ジョン・マイケル・ヘイズ
- 原作
- サムソン・ラファエルソン
- 製作
- ウィリアム・パールバーグ
- ジョージ・シートン
- 撮影
- ロバート・バークス
- 音楽
- リース・スティーブンス