ジョン・フォード監督であるが、『荒野の決闘』を観た後ではかなりレベルダウンしているのがわかる。無理に笑わせる要素を取り入れようとして失敗していることもあるし、やはり西部劇には主人公のカリスマ性を追求することが必要だということを忘れているかのようだ。そして悪役にも悪役の美学があると思うのですが、駅馬車に続きインディアンを登場させ、展開をチグハグにしている。
ロード・ムービーとして見れないこともないが、白黒では如何せん自然の美しさが伝わらない。ミュージカル風に仕上げたところは見事だと思います。これが無ければ1点になるところだった。