放送ビルディング

解説

「かぼちゃ太夫」のジョー・モリソンが「坊やはおやすみ」「青春罪あり」のヘレン・トゥウェルヴトゥリーズを相手に主演する映画で、リビー・ブロックの原作を「紅唇罪あり」のキャスリン・スコラが「ブラウンの爆裂珍艦隊」のポール・ジェラード・スミスと協力して脚色し「銀鼠流線型」「嫌疑者」のラルフ・マーフィーが監督に当たり、「女装陸戦隊」「かぼちゃ太夫」のベン・F・レイノルズが撮影した。助演者は「コンゴ」のコンラッド・ネーゲル、「合点!!承知!!」のアーリン・ジャッジ、ゲイル・パトリック、トビー・ウィングその他である。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:One Hour Late

ストーリー

スティブン・バークレイの店のタイピスト、ベティは社員のエディと恋仲だった。ある朝バークレイの秘書が休んだので、ベティがその代理を勤める事になったが、彼女は社長の秘書と言うだけですっかり動転してしまい、失敗を重ねてバークレイの仕事をめちゃめちゃにしてしまった。バークレイは悲観したベティを慰めるつもりで昼飯をご馳走してやったが、そのときエディが飛び込んで来、2人に悪態を付いて出ていった。エディは昼飯をベティと共にしながら結婚の承諾を得るつもりだったのである。将来はラヂオの歌手になる希望のエディは屋上にある放送局でテスト放送をやったが採用されなかった。一方バークレイは彼の妻が週末旅行に一緒に行けぬという電話を掛けてきたのでベティを誘ってみた。ベティは喧嘩したエディへの面当てに彼の申し出を承諾した。バークレイの妻アイリーンは若い燕トニイとの約束があったのだった。ベティはバークレイと旅行すると聞いてエディはすっかり怒ってしまい、これも面当てにヘイゼルと結婚する事になった。エディを中心に社内に争いが起こったのでマネージャーのシンプスンはついに彼を解雇してしまった。退社の時間が来てエディはヘイゼルと会うべく、ベティはバークレイと会うべく、同じエレヴェーターに乗った。又これには屋上の放送局のマネージャー、ゼラー、夫を訪ねてきたアイリーン、病身の母を連れた娘らが乗っていた。そのエレヴェーターが突如故障のため途中で止まってしまった。修繕の作業員がなかなか来ない。そのうちに病気の婦人が卒倒し、一刻も早く医者を迎えねば命が危なくなった。エディは勇気を出して危険な修繕の仕事を引き受けた。人々に危険を感じさせぬため彼は歌を歌いながら仕事をしたが、その歌声がゼラーの耳にとまった。アイリーンはエディとベティが争っているとき、ベティが淋しいバークレイに同情して一緒に行くのだと聞いて自然と悟った。エディの努力でエレヴェーターは無事に下へ降りた。ベティはバークレイとの旅行を断ってその夜エディと結婚し、バークレイは悟った妻と共に旅に出た。そしてエディはゼラーの召還を受けてラヂオの歌手となった

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