悲恋の王女エリザベスのレビュー・感想・評価
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ミュージカル監督には相応しくない歴史物だったかも…
たまたま、フレッド・ジンネマン監督の
「わが命つきるとも」を観た後に、
近所の図書館で、同じヘンリー8世関連映画
としてDVDを見つけたので初鑑賞。
「わが命…」の後日談的な内容だが、
「わが命…」よりは
随分前に製作されていた作品だ。
この映画では、
ヘンリー8世が王妃を次々と代え彼女らを
処刑する身勝手さと残酷さ、
エリザベスが将来海洋強国への道に
乗り出すことになる伏線、
エリザベスが生涯独身を貫いた理由、
等々を半ばコミカルに
そして誇張して描いていた。
史実とは随分異なるのだろうとも推測した。
監督は、以前「愛情物語」のラストシーンが
印象的だったジョージ・シドニー。
彼は「ショウ・ボート」等のミュージカル映画
の担い手でもある。
ミュージカルは総じて誇張やコミカルさが
必須条件的に思える分野だが、
こういった歴史物の作品には相応しくない
資質の映画監督では、との印象を受けた。
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