爆撃乱闘

解説

「任侠の勇士」「乱射乱戦」等と同じくアルバート・S・ロージェル氏が監督したケン・メイナード氏主演西部劇で、アディール・パッフィントン女史が原作を執筆したもの。相手役は「大陸横断列車」「田園哀慕調」のユーゼニア・ギルバート嬢が勤め、ジェームズ・メイスン氏、チャールズ・ヒル・メイルズ氏が助演し名馬ターザンが例によって活躍している。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:The Phantom City

ストーリー

十数年前全世界を風靡した金鉱熱は漸く冷めてしまったがアラスカのクロンデイクには今でも立派な金鉱町があり、米国西部地方にも所々に廃坑があって往時の盛大な冒険熱の名残を止めている。サリー・アン金鉱もこの廃坑の一つで洗練場や溶鉱炉が風雨に曝されているのであるが、この廃坑へ集合せよという奇怪な通知がサリー・アン・ドゥという娘とティム・ケリーという青年とジョーという男の許へ届いた。差出人は自ら「亡霊」と名乗る怪人物で時々姿を現しては色々な警告や助言をする。ジョーは悪人で不逞の徒の頭分であるが、父親からサリー・アン金鉱の権利の半分を譲り受けているのでこの通知場の事を疑っていた。そしてサリー・アンの父親はこの金鉱の半分を所有していた金鉱家だったが、何の関係もないケリー青年は痛く不審の念を抱いていた。ティムとサリー・アンとは日増しに親密になるのでジョーは明ら様にティムに敵意を示した。ティムは忠僕ブルーと協力してジョーの悪事を探知したが彼の奸計に陥って捕らわれの身となった。それを救おうとして現れた怪人「亡霊」も捕らえられたが、それは死人と信じられていたティムの父親ジョンだった。ジョンは十数年前ジョーの父親野ため無実の罪を被せられ投獄されたので出獄後正統の権利のある金鉱を快復しようとしたもので金塊を発掘していた。ジョーは金塊を奪って自動車で逃走を企てたがティムは単身ターザンを駆って追跡し大格闘の末首尾よく金塊を奪還した。

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