反撃の銃弾

劇場公開日:

解説

エルモア・レナードの原作を「七人の無頼漢」のバート・ケネディが脚色、「灼熱の勇者」のバッド・ボーティカーが監督した西部劇。撮影はチャールズ・ロートン・ジュニア、音楽は「赤い連発銃」のミッシャ・バカライニコフ。主演は「七人の無頼漢」のランドルフ・スコット、ターザン映画でジョイ・ワイズミューラーの相手役をつとめ、「大時計」などにも出演したモーリン・オサリヴァン。それ「星のない男」のリチャード・ブーンなど。

1957年製作/アメリカ
原題:The Tall T
配給:コロムビア映画提供=東宝
劇場公開日:1958年2月21日

ストーリー

荒涼たる西部の荒野。その荒野の中に、停年を間近にひかえたやもめのハンクと、息子のジェフが2人で暮らしている、駅馬車の駅があった。ある日、町でわからずやとして有名な牧場主テンボーデの牧童頭であったパット・フレナン(ランドルフ・スコット)がやって来た。テンボーデのところに種牛を買いに行く途中であった。飴を買ってくれというジェフのたのみを快く引き受けて町に向かったブレナンに、テンボーデは気の荒い牛をのりこなしたら種牛をやろうといった。牛からブレナンがふり落とされ、ケガをしたら、そこで口説こうという計画だった。ところが、ブレナンは牛からふり落とされたが、ケガはしなかった。しかしカケに負けたブレナンは馬を取りあげられてとぼとぼと引きあげて来た。ちょうどそこへ駅馬車が来た。ところが、この馬車には今朝結婚したばかりの鉱山主の娘ドレッタ・ミムス(モーリン・オサリヴァン)と夫の番頭ウィラードが貸し切りで乗っていた。この結婚は、男まさりで縁の遠いドレッタにウィラードが財産目当てで求婚したと噂されていたが……。ともかくブレナンはいさいかまわず乗り込んだ。そうしてハンクの家の前まで来た時、おりようとするブレナンの耳に、「銃を捨てろ!」という声が入った。馭者が銃をとろうとしたとたん、2発の銃声が起こって、馭者は倒れた。中からハンク親子を殺したアシャー(リチャード・ブーン)以下3人の強盗が現われた。金がないと知ったアシャーが3人を殺そうとした時、ウィラードは妻の父が財産家であるから、ドレッタを人質にして身代金を払うといって命乞いした。これを聞いて、アシャーも取り引きの有利なことを知ってこれを認め、部下の1人をつけてウィラードを町にやった。そのあとで、もう1人の部下はブレナンとドレッタを殺そうとしたが、アシャーはそれをゆるさなかった。なぜか、アシャーはブレナンという男に好意をかんじはじめていたためだった。やがて帰ったウィラードは、ドレッタの父が身代金を払うことを約束したといって、ドレッタをのこしたまま去った。そのうしろから銃声が起こった。アシャーの部下の1人が撃ったのだった。夫の死をなげくドレッタに、アシャーたちはウィラードの夫にあるまじき行為を非難して嘲笑するのだった。夫が自分に愛のないことは知っていたが、自分にプロポーズした唯一の男性としてウィラードを愛していたドレッタはなげき、やけになってしまった。そんなドレッタをブレナンはやさしく元気づけた。翌朝、アシャーが身代金を取りに行った。ブレナンはアシャーが行ったすきに。ドレッタとはかって彼の部下を2人とも射殺した。やがて帰ったアシャーを、昨日救われたお礼に見逃してやったが、一瞬アシャーの銃が火をふいた。しかし倒れたのはアシャーだった。ブレナンはドレッタをやさしくだいて牧場へ帰って行った。

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