母と娘(1949)

劇場公開日:

解説

アメリカ医師会、専門医師連合会等の協力をえて、優生プロダクションが製作したアメリカ性教育劇映画。ミルドレッド・A・ホーンの脚本を戦前の「雀」「噂の姫君」や近作「幌馬車隊西部へ!」を作ったウィリアム・ボーディンが監督した。撮影マルセル・ルピカード。音楽エディ・ケイ。出演者はジューン・カールソン、ハーディー・オルブライト、ロイス・オースチン等のハリウッドの俳優たち。1人の平凡なアメリカ娘の姿をかりて健全な性教育のあり方が説かれる。篇中に優生科学映画「生命の実相」「百聞は一見にしかず」が挿入され、受胎分娩等の臨床例が解説される。製作J・S・ジョシイ及びクローガー・バッブ。

1949年製作/97分/アメリカ
原題:Mom and Dad
配給:社会純潔化協会提供
劇場公開日:1958年5月13日

ストーリー

静かで平和なアメリカのある小さな町。そこにダン・ブレイク(ジョージ・エルドリッチ)は、3人の家族と暮らしていた。勤め人の彼の妻で、世話好きで外出がちのサラ(ロイス・オースチン)、ハイスクールの生徒で美しい娘のジョーン(ジューン・カールソン)、息子の同じハイスクールの学生デイヴ(ジミー・クラーク)は、みな健康で平凡な一家族だった。春がきて、学校で舞踏会が催された。その夜ジョーンは東部、予備校出の秀才青年で、パイロットのジャック・グリフィン(ボブ・ローウェル)と知りあった。美青年の彼は彼女とのみ時のたつのも忘れて踊った。そして次の日曜日の夜、2人は郊外にドライヴし、月光の下で互いの愛情に結ばれた。ただ一度の過ちだった。やがて1学期も終りに近い日、ハイスクールの教師カール・ブラックバーン(ハーディー・オルブライト)は、生徒と話しあううち、社会道徳としての教室での純潔教育の必要を痛感した。それは彼が前年度提案しながら、狭い考えの婦人たちやPTAによって反対を受けていることだった。夏休みがきてジャックからくる手紙を楽しみにするジョーンは、自分の身体の変化に気づいた。そして数日後の新聞で知ったジャックの飛行機事故による即死の知らせは、彼女を絶望させた。ブラックバーンの純潔教育に反対する母は、生理の疑問をきく彼女の問に答えてはくれなかった。友人メアリーの進める病院行きも恐怖にひしがれた彼女は不可能だった。思いあまった彼女は遂に自殺を計った。やっと目ざめた母は、彼女の新しい生命を落ちついて誕生させるため、ボストンに旅立った。一時は学校をしりぞいていたブラックバーン先生の純潔教育も実現し、新学期には著名な学者たちがフィルムを写して教室で正しい純潔教育を講演した。学生たちの表情も明るく健康になった。その頃、ボストンの産科病院では、新しい生命の誕生を迎えたジョーンが枕もとの父母に明るくほほえんでいた。

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