裸のジャングルのレビュー・感想・評価
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上手くドキュメント映像を組み込んだところが評価できる
映画評論家の町山智浩氏がメル・ギブソンの『アポカリプト』はこの『裸のジャングル』のリメイクなのだと指摘している。
象牙の猟のためアフリカの奥地にまでやってきたハンターたち。隊長であるコーネル・ワイルドはアフリカ現地の言葉にも堪能で、資本家が資金を出してやってきたのだ。途中、強力な部族に出会い、貢物を出せと言われたが、資本家は出し渋る。その先で隊はその部族に襲われ全滅。かろうじて隊長はジャングルに放り出されるが、人間狩りの精鋭たちが次々とやってくるのだ。
ディズニーのドキュメンタリーなどもそうだし、ヤコペッティの映画でも描かれた残酷な弱肉強食の映像。そんなドキュメンタリー場面と、作られたサスペンスの融合。それでも冒頭の象を殺すシーンは目を疑いたくなるほど残酷描写だ。さすがに映画のために殺したんじゃないとは思うが・・・象の肉まで食っていた・・・
途中からは延々と続くサバイバルアクション。単調な中にも色んなドラマが隠されていた。逃げるだけじゃなく、食わなきゃ生き残れない。狩猟しながらの逃亡なのだ。槍でカモシカをしとめたと思ったら、その獲物をライオンに浚われたり、ゲーゲー吐いちゃうモノまで食ったり、蛇の生肉を食ったり・・・。追手を2人ほど倒したし、追手の中でも「帰ろう」とう軟弱者を殺してしまったり、食料を失敬した村が強力部族に襲われたりとか、そこで知り合った少女との交流だとか、まぁ、単調な中にも面白さはあった。
強すぎるガイドのサバイバル逃走記
TBS「ゴロウ・デラックス」で町山さんが薦めてたので拝見。
象を乱獲したため原住民に襲われて、ひどい拷問にかけられる白人たち。彼らに友好的だったガイドだけ解放されるが、時間をたつと一人ずつ追っかけてくる恐ろしいゲームを始める…。
象の解体、蛙の補食、蛇が鳥を襲うなど所々に動物の補食シーンがかなりの回数差し込まれて追うもの追われるものの構図が強めに提示される。
終盤に村の対立で孤立したひとりの少女との出会いと別れのシーンがやけにほのぼのとして逆に癒しだった。
ラストは3人まで追い詰められるが間一髪逃走成功するガイド。
開放感が素晴らしい
白人がアフリカの部族に追われ、アフリカの大地での逃走劇なんだけど、何かと動物や蛇、虫などが出てワイルドな自然の豊かさを嫌というほど見せ付けられ、なんだか元気が出る映画だった。
追いかける土人も全然悪者として描かれてはおらず、お互いのプライドを賭けて追いつ追われつしている感じも素晴らしかった。
しかし逃げるために山を燃やすのは、命が掛かっているから仕方がないとは言え、なんだか胸の痛む場面だった。
山で猛獣におびえ、虫にたかられて眠るのはつらそうだけど、その開放感にはとてもひかれてしまいました。実際に走ったら200メートルくらいでばててしまうと思うけど、アフリカの大地を全力で走ってみたい気分になった。
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