ノルマの飛躍

解説

バーリスケール嬢出演劇としては格別の奇もない劇でタマス・エッジロウ氏の原作、夫君ヒックマン氏の監督で、対手は「路傍の花」等と同じくメルボーン・マクドウェル氏と、新顔のアルバート・コルビー氏である。

1919年製作/アメリカ
原題:All of a Sudden Norma

ストーリー

ノーマ・ブリスベーンという勝気な娘は、父と財産を一時に失い一か八かの勝負をして大金を獲んと決心し、幼い時からの友人カスバート・ヴァン・ゼルトを名義上の夫としてある宴会に乗込んだ。ここでノーマはダッフィールド公爵が所持する宝石に目を附け深夜忍入ってそれを手に入れたが、宝石は偽造の練物であった。危く公爵に捕えられ様とした時ノーマは夢遊病者を装って逃れた。翌日彼女は公爵と宝石の真偽につき賭けをして大金を得る。彼女の敏捷に舌を捲いた公爵は、かつて自分が他の女に渡した恋の手紙の、今は心良くないエマースン・トレントの手にあるを取返しては呉れまいかと彼女に頼む。エマースンは自分の父に財産上の失敗を負わせた恨のある男、ノーマは快くこれを承諾した。そして手紙を取戻したのみか、エマースンを警察の手に渡そうとしたが、彼が自分の恋する人の伯父なるを知って彼を許した。

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